トヨタ、ル・マンドライバーに中嶋一貴ら
先月、来年から始まるル・マン24時間耐久レースを含む、FIA世界耐久選手権(WEC)のLMP1クラスへ参加を表明したトヨタ。
先日になって、起用ドライバーの発表も行い、アレクサンダー・ヴルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴で参戦することが決まりました。
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中嶋一貴は元F1ドライバー中嶋悟の息子で、早くからトヨタの育成プログラムに参加。
2007年にウィリアムズトヨタのテストドライバーとして選ばれると、最終戦でアレックス・ヴルツに変わって(こんなところで絡みが)F1にデビューしました。
その後、2年間ウィリアムズのレギュラードライバーとしてフル参戦を果たしますが、予選一発のスピードにも課題があり、チームメイトであるニコ・ロズベルグの実力もあって、目立った活躍は上げられませんでした。
2010年にはトヨタF1チームを買い取るという話があったステファンGPのドライバーとして参戦継続を目指しましたが、ステファンGPの参戦が認められず実現には至りませんでした。
2011年から日本に復帰しフォーミュラ・ニッポン、SUPER GTに参戦。
フォーミュラ・ニッポンではポイントランキング2位となっています。
トヨタはF1時代からル・マン参戦が度々噂になっていましたので、ようやくの参戦決定と言っていいのかもしれませんね。
ハイブリッドエンジン搭載ということで、来年からのハイブリッドに関するレギュレーション改正もトヨタにとっては重要だったのかもしれません。
トヨタ参戦といってもドイツのTMGがベースでの運営となるため日本色は薄いのかな?と思われていましたが、中嶋の起用が決まったということで日本のファンにとっても見所ができたと言っていいのかもしれません。
地上波での放送も復活したりするのでしょうか?
ただ、気になるのは参戦台数ですね。
もしル・マンも含めて1台体制ならば、まず1年目は準備も兼ねての参戦ということになるのかもしれません。
WECも数戦に参加するということで、全戦出場ではないのかもしれませんし。
しかし、2009年のプジョーも含め2度の総合優勝経験のあるアレクス・ヴルツを起用することなどを考えれば、それなりに本気ではあるんだと思います。
数年後に向けての優勝を目指すといった感じでしょうか。
…でもそういった考え方は、あまりトヨタらしくないような?(笑)
ともかく、F1撤退が相次ぐなどあまり元気のない日本メーカーのル・マン参戦ですし、素直に頑張ってほしいと思います。