佐藤琢磨、USGPドライバーの候補に?

 F1-liveのストーブリーグ情報によると、USGPのドライバー候補佐藤琢磨の名前が挙がっているとか。
 USGPは当初からアメリカ人ドライバーを起用したがっていますし、現段階では可能性はあまり高くないと思いますが…。


 しかし、もし交渉が進んでオファーが実際に琢磨にあったとして、それを受けるべきなのかどうなのか、というのはなかなか微妙かもしれませんね。
 確かにこれまで熱望していたF1のシート。
 もう一度F1ドライバーとしての佐藤琢磨を見たい気持ちというのは、私自身も強く思ってきました。


 しかし、未知数の部分が多い新規参戦組の中でも、USGPは参戦にこぎつけられるかどうかもわからないチームだと言われています。
 早い段階でカンポスへの加入が噂されていたペドロ・デ・ラ・ロサも、カンポスがどういった状況にあるか不安要素が強いため、未だに交渉を先延ばししているというニュースもあります。



 無事そのチームが参戦できたとしても、もしかしたら1年目のスーパーアグリ以上に厳しい状況が待ち構えているかもしれません。
 琢磨がスーパーアグリでゼロからチームを作り上げた経験は、新規参戦のチームにとっても大きなメリットとなるでしょう。
 しかし、決してドライバーとしては若いとは言えない琢磨が、また生まれたてのチームを作り上げることが琢磨の経歴にとってプラスになるかどうか…。


 琢磨がリーダーとしてチームを引っ張っていく姿を見たい半面(性格的にもそれが可能なドライバーですし)、もしかしたらチームが成長したころには琢磨はシートを降ろされ、苦しい思いだけをさせられる可能性もなくもない。
 それならばF1でなくても、他の有力カテゴリーでレースをするという選択肢もあるのでしょうしね。
 インディでいきなりトップチームのシートを獲得するのは難しいでしょうが、中盤のチームならありえるのかもしれませんし。


 そういった考えがあるからこそ、どのベテランドライバーも新規参戦チームと契約することに、二の足を踏んでいるのでしょうからね。
 このあたりの判断が、なかなか難しいところなのかなぁと思ってしまいます。