J1から九州の灯が消えようとする中、千葉県は…


来季、九州からJ1クラブがなくなりそうだ。J1大分の降格が決まり、J2鳥栖の昇格も絶望的。8年ぶりの異常事態だ。
1月の全国高校選手権で鹿児島城西が準優勝し、今夏の全日本大学トーナメントを福岡大が制すなど、九州のアマチュアのレベルは低くない。しかし、優秀な人材が外に流出しているのが現状だ。
長崎・国見高の小嶺元総監督が打ち明ける。「平山(FC東京)らを地元に残していたら、今の九州も変わっていたかもしれない。でも、子どもたちはブランド志向が強い」
昨季の大分のナビスコ杯優勝は、地方のブランドを見直してもらう契機にはなった。しかし、勝ち続けなければ輝きは色あせる。狭い地域に四つのJクラブが競い合い、どこも運営に四苦八苦。スポンサーを奪い合うような構造的な問題を抱える。(朝日
 高校サッカーや大学サッカーは活性化しているのに、それがクラブチームになかなか反映されない。
 具体的な問題として、部活動などで育った良い選手達が他の地域のクラブに行ってしまう。
 これは千葉県でも似通った状況なのかもしれませんね。
 柏さんは多少関係があるのかもしれませんけど、ジェフなどはなかなかそういった太いつながりが出来ていないように思います。


 また、千葉でもスポンサーの奪い合い…とまではいかないかもしれませんけど、特に地方メディアなどはちょっと分散してしまっているようにも思います。
 


 ただ、千葉県の2チームにとって難しいのは、中途半端な地方にあることもあるのかなぁと。
 スポニチには上の記事と同じような内容で、「九州のJ1の灯を消してもうた…」というタイトルの記事が出ています。
 J1にクラブチームがないことがその地域全体の“サッカー熱”を下げることに繋がるということを前提として考えると、もし千葉の2チームもJ2降格してしまったら千葉の“サッカー熱”も下がってしまうということになります。
 けれども、千葉では地域の学校や地域の関係企業は、そこまで深刻には考えないかもしれない。
 ちょっと足を運べば東京や埼玉まで出れるエリアだから、もしJ1のクラブがなくなってもそれほどJ1を遠く感じることはないのかもしれませんし…。



 今期、千葉勢の2チームも厳しいシーズンを送っていますが、できることなら地域の学校なども含めてもっと団結して、そして両チームが切磋琢磨してよりよりチームを作っていきたいですね。
 一部ではこのような話しも出ていますし。


前身の日本リーグ古河電工時代から唯一2部降格の無かった千葉と、日本リーグ日立時代には天皇杯を2度制した柏。ともにナビスコ杯では優勝経験があり、千葉県内のサッカー界を盛り上げてきた。両チームの下部組織は来年の千葉国体に向けた県選抜チームの主力にもなっており、千葉県サッカー協会の中台由紀夫専務理事は「2チームとも降格の危機というのは想定外。千葉と柏の選手を目標にしている子供も多い」と、地元チーム低迷の影響を懸念している。(毎日
 “地方の意地”みたいなものはなかなか出にくい地域柄なのかもしれませんけど、地元の高校や大学から地元のクラブに選手が入団し活躍することで地域の“サッカー熱”が高まれば、出身校にとってもメリットがあるかもしれませんし。
(ただ、地元の高校や大学で活躍する選手が、必ずしも地元出身ではなく千葉に愛着がなかったりする現状がまた話しを複雑にしているのかもしれませんが。)


 もちろんまずはお互い今シーズンに全力を出し切ることが大切ですけど、そこから先についてもそろそろ考えていきたいところですね。
 ライバルではありますが、柏さんにも頑張ってほしいと思います。
 チームやフロントやサポーターももちろん大切ですが、地域とどう協力し合っていくかというのもクラブチームにとって、非常に重要な要素であるはずですからね。