ブラジルW杯本番に向けて本格スタート
本日ブラジルW杯に向けて、日本代表対キプロス代表の壮行試合が行われます。
いよいよ世間は本格的にW杯モードに突入するわけですね。
日本代表のメンバーに関しては、以前感想を述べた通り。
大久保と青山の選手が以外で、それ以外は順当。
ただし、細貝不在で守備的ボランチが少ない点が気になるところです。
確かに長谷部や遠藤などのコンディションは心配ですし、自分たちのサッカーを貫こうという方針なのであれば、そこは前向きに捉えたいところではあります。
そうなれば4年前の阿部のようなアンカーでのレギュラー起用などは当然ないとは思うのですけど、それでも1点を守りたいという時の策はあるのか。
まさか守備を考えて3バックをもう一度…ということはないと思うのですが…。
あるいは、得点を取りたい時の術を作れるのか。
短期決戦ですから、ベースを作り上げた上で、さらに勝つための準備というのも大事になってくると思います。
ここから日本代表は埼玉でキプロスと戦い、アメリカに移ってコスタリカ、ザンビアと強化試合を行い、W杯本戦に臨むことになります。
しかし、W杯出場国はコスタリカのみ。
確かにW杯でもビッグネームには当たらない日本代表ですけど、若干対戦相手の質には不安があるように思います。
4年前の岡田監督が率いた日本代表は、4月からの試合を含むとW杯前にセルビア、韓国、イングランド、コートジボワールといったチームと対戦。
それらの強化試合で、4連敗してW杯に出場したことになります。
負ければいいというわけではないですけど、それだけ相手は強く厳しさを感じる予行練習になった。
そして、その4連敗によってチームは結束して、最終的に阿部のアンカーなど割り切った戦い方が出来ていった印象です。
今回は自分たちの戦い方で臨むにしても、本番までに粗は出して修正しておきたいはずだし、そのためにはそれなりに厳しい試合をこなしていくのが一番ではないかと思うのですが。
しかも、ザッケローニ監督は素直な監督といった印象がありますから、練習内で策を練るような形ではなく、実際の試合を通じて修正していく方が合っているように思わなくもありません。
特に守備面においてはこれまでの試合でも課題が多く出ていましたが、大きな修正があったようには思えないですし、強化試合も強豪相手ではないとなると本番で課題が見つかる…なんてこともあり得なくもないのかなと。
そういえば、アテネ五輪の時も自分たちのサッカーで戦おうとしたものの、初戦のパラグアイ戦で3-4で敗れ急遽阿部をSB起用するなんてことがありました。
いうなれば世界レベル相手の策が取れていなかった。
しかし、逆にロンドン五輪もそこまでの策は感じなかったものの、自分たちのサッカーである程度のところまで行けた部分もあったと思います。
今回の大会ではどちらに転ぶのか…。
自分たちのサッカーを貫い戦えるほど、日本は強くなっているのかどうか。
それとも玉砕してしまうのか。
それによって、今後の日本サッカーの方針も変わってくるかもしれません。
ともかく、ここからの3試合がすごく大事なことには変わらないはずで、すでにW杯の戦いは始まっているとも言えるのでしょう。
今は少しでも対戦相手が良い状態で挑んできてくれることを祈るばかりです。