熾烈な両SHのポジション争い

 4月1日の『ゆっくりいこう』10周年に関して、twitterなどを中心に予想以上に多くのお祝いコメントをいただきました。
 それだけでもやっていて良かったと素直に思います。
 本当にありがとうございました。
 これからもよろしくお願いいたします。



 さて、ジェフは今週末アウェイで水戸と対戦。
 今週は週の半ばにナビスコACL開催などがあったためか、J2が土曜日開催ということになります。


 水戸は前節山形と対戦し、スコアレスドローでした。
 しかし、会場となったNDスタは大雨で水浸し。
 ボールが止まって、大変な試合となっていました。
 見ている方としてはあれはあれで面白いとも言えるかもしれませんが、「サッカーをじっくり見る」という意味ではちょっと難しかったのかなと。
 もちろん本来は、ああいった状況も含めてサッカーと言うべきなのでしょうが。


 それゆえに評価のしにくい試合でしたが、水戸は開幕戦大分、第2節愛媛に勝利した後、北九州、岡山に敗戦し、前節山形にも引き分けとなっています。
 3試合勝ちなしと勢いの落ちている状況と考えられますから、ジェフとしては結果を残したい相手と言うことになります
 しかし、結果の出ていない東京Vがジェフ戦では気合を入れてきたように見えたのと同じく、ジェフ相手というのはモチベーションを上げやすいのかもしれませんし、水戸も勝ち星から遠ざかっているからこそ気持ちを込めて戦ってくるかもしれません。
 水戸のホームと言うこともありますし、油断ならない相手ということになります。


 また、水戸は今季から3バックを採用しています。
 昨年は3バックを敷かれて、5バック気味にガッツリと守れられる相手を苦手としていたジェフ。
 今季はここまで4バックの相手が多かったですし、水戸がどのような姿勢で臨んでくるかはわかりませんが、3バックのチームに引いて守られた時にどのような攻撃が仕掛けられるかが、今後1つの注目点ではないかと思います。



 ジェフは残念ながら井出が出場停止と言うことで、代わりに右SHには田中が入る布陣になるのでしょうか。
 また、前節途中で天野から竹内に交代となった右SBはどうなるか…。
 熊本戦では3-0で勝利となったわけですから、他のメンバーはアクシデントなどがなければそのままなのかなと思います。


 今後も含めて気になるのが、両SHのポジション争いですね。
 第2節の岡山戦で決勝ゴールを決め、第4節長崎戦では連携面も深まりチャンスメイクの面でも活躍した山中ですが現在は負傷中。
 また左SBの中村は、自分でボールを呼び込むというよりも前でタメを作ってもらった方がやりやすそうに見え、もしかしたら相性は谷澤の方がいいのかもしれません。
 山中もタメを作れればいいのかもしれませんが、今のところはどちらかと言えば縦に速く仕掛けるのが得意な選手にも見えますしね。
 将来性や今後の伸び代などを考えれば山中なのかもしれませんが、相性で言えば谷澤の方が良いかもしれないですし、今後の起用法が気になるところです。


 右SHでも井出と田中が、ライバル関係となっていくかもしれません。
 熊本戦で一度は井出がポジションを奪った形となりますが、山中-町田-井出だと171cm-166cm-171cmとなり、どうしてもサイズの面では不安がでてくるかもしれない。
 それを考えると、どこかに田中か谷澤あたりを入れるべきなのか。
 けれども、田中には技術面の、谷澤には安定性においての課題もある…。


 個人的には開幕前に強さも技術もあるSHナムに期待を寄せていたものの、なかなか怪我から復帰できないようで。
 その他の選手を考えると、技術力のある大塚がこのアタッカー陣の争いにうまく入っていけるかどうか。
 あるいはサイズという意味では他を上回る、森本のSH化などもありえるのか…(笑)



 今現在の能力や活躍だけでなく、チーム全体のバランスや伸び代なども考えると簡単には答えが出ませんが、実際の試合では後者がすごく重要になってくると思います。
 多くのスタメン候補がいるのは嬉しいことですが、一方で逆に言えば飛び抜けた選手がいないとも言えるわけで。
 周囲との相性やチームの方針などはあるにせよ、それらを超越する能力のある選手がいれば使わざるを得なくなるはずですが、そこまでの選手がいるわけでもない…。


 ジェフとしては出来ることなら、やはり若い選手が成長していってもらって、体力的に難しくなる夏場にも活躍してもらい、チームに勢いを与えてほしいところ。
 しかし、ベテランが全く必要ないかと言うとそういうわけにもいかないと思いますから、ベテランがプライドを見せてポジション争いをレベルの高いものとし、チームを活性化してほしいところですね。