ビルドアップで貢献したGK高木
J2開幕までまだ少し時間があるということで、ちばぎんカップに出場した5人の新加入選手を1人1人取り上げてみたいと思います。
2014プレシーズンマッチ ちばぎんカップ(ジェフ公式サイト)
今回はJ's GOALが取り上げていないということのようなので、ジェフの公式サイトをご紹介。
しかし、コメントの引用をさせていただきたいところなのですが、ジェフの公式サイトは引用禁止ということなのでリンクだけということになります。
いまどき引用禁止も何もないと思うのですが、禁止することで何のメリットがあるのでしょうね。
高木の話の前に、記者会見で鈴木監督が大会開催に関して触れておりスポンサーである千葉銀行だけでなく、雪かきをしてくれた千葉県サッカー協会と地元高校生に感謝を述べています。
感謝する気持ちは当然とはいえ、素敵な話ですね。
これに関してはゴール裏にも弾幕が出ており、フクダ電子アリーナのtwitterでも写真付きで紹介されています。
市千葉、県千葉、幕張総合サッカー部の皆さん、改めてありがとうございました。
さて、高木に関してですが、まとめると鈴木監督は以下のように述べています。
・明るいキャラクターでチームに早く溶け込めた
・技術がありビルドアップで貢献できる
・今後は岡本と併用できる可能性がある
ちょうどこのオフ中にブログでも何度か取り上げたともいますが、明るい性格の選手というのは今のジェフに必要な気がします。
昨年のチームを見ていても、どうもこのチームはネガティブになりすぎる印象がありますし、その結果精神的に追い込まれると弱いところがあるのかなと行った印象を受けていました。
試合後のコメントを読んでも、プレーに対する反省をしつつも素直に出場機会を喜んでいる印象で。
そういった観点でも、高木のような選手は大事なのかもしれません。
そして、何よりもビルドアップ面での貢献ですね。
相手に押し込まれて、岡本ならセーフティにロングボールを蹴ってしまうだろうというところでも、高木は空いている選手を見つけて細かく繋ぐことができる。
もちろん状況次第ではセーフティに蹴ったほうがいい場合もありますし、特に大岩との連携面や意思疎通の問題で危なっかしい状況になったシーンもあったとは思います。
しかし、実際問題として昨年の岡本は「押し込まれた状況でロングボールを蹴り、マークが複数ついたケンペスが潰され、ボールを奪われてまた押し込まれる…」という悪いスパイラルにはまった試合も、1度や2度ではありませんした。
そのような状況下で空いた選手を見つけて細かくつなげれば…とは何度も思いましたし、高木は足元の技術があるだけでなく攻撃時において視野も広そうですから、良い効果を生む可能性は感じさせてくれました。
特に現在のジェフは細かなシュートパスサッカーを目指しているわけで、GKからパスワークをつないでいくという意味でも期待できるはずだと思います。
斎藤TDは碓井獲得時も足元の技術を評価していましたし、少なくとも斉藤TDの中では理想を言えばGKから繋ぐ部分をやっていきたいという思いがあるのかもしれません。
また岡本はゴールキックのミスが非常に多く、そのままタッチラインを割ってしまう場面も目立っていましたから、GKとしてそこも大きな課題だと思います。
ゴールキックが何度もタッチラインを割ってしまうと、当然攻撃の形が作れないという問題はもちろんなのですが、チームのリズムを崩してしまうことにもなりかねない。
それが稀に起こることなら仕方がないとも思えますが、岡本の場合は頻繁に見られる傾向にありましたから、他の選手への気持ちの面でも改善してほしいところだと感じていました。
ピンチをしのいで「ここから巻き返していこう」と思う流れで、簡単に相手ボールになってしまうことが多いと、どうしてもガクッと精神的に落ちてしまうところがなくもないでしょうし…。
少なくとも見ている分には、そう思うことが良くありましたからね…(笑)
高木はロングフィードの精度も高かったですし、そこは確実に岡本に勝っている部分ということになるはずです。
もちろんGKとしての総合力なら、まだ岡本の方が期待できるのではないかとは思います。
特に高木は身長が高くないこともあって、クロスなど空中戦での対応に課題が見られた印象がありました。
失点シーンもニアを切っていれば…と言いたいところではありますが、岡本もニアを抜かれてやられたシーンがありましたし、そこは両者の課題なのかもしれません。
しかし、そこを差し引いても全体的な安定感というかプレーの落ち着きなども含めて、まだまだ守備面では高木の課題は多いのでしょう。
しかし、岡本のキックは毎年の課題で、なかなか成長の兆しが見えない…どころか、個人的には昨年の方がここ数年よりミスが多かったようにも感じていました。
その岡本へ刺激を与えるという意味においても、ここで高木を試しておくということが必要だったのかもしれません。
うまくいくかどうかは別としても、GKを試せるという機会はここしかなかったと思いますし。
そういった意味でも、ちばぎんカップには感謝しなければいけないなと思うわけですが。
実際に岡本の併用となったら驚きではありますが、本人も「プロになってから大きな試合は始めて」と話しているように、緊張や試合勘の問題でバタバタしてしまった部分はあったと思いますし、そこは今後経験を積めば解決していくところではあるのでしょう。
12月上旬から練習試合に出場できていない碓井の状況も気になりますが、碓井、高木ともに岡本のポジションを脅かせるような存在になってほしいですね。