レッドブル、ケータハムなどが新車公開

 昨日からへレスで今年初めての合同テストが開始されたということで、新車発表ラッシュとなりました。
 テスト前日にはトロ・ロッソが発表。
 そして、昨日の朝にはレッドブルメルセデスフォース・インディアなどが新車を発表しました。
 予定されていたケータハムのマルシャは、初日に間に合わずに終わってしまっています。
 コスト削減のため各チームがファクトリーなどで個別に大規模な新車発表会を行うのではなく、テスト会場で発表することが増えたため、一気に新車が公開されるようになったので見る方は大変ですね(笑)
 まぁ、コスト削減は至上命題ですし、仕方のないところなのでしょうが。


 注目のレッドブルは意外とオーソドックスに、レギュレーションに合わせてきた格好かなと思います。
 他チーム同様にノーズの先を伸ばして高さ制限に合わせてきた形で、強いて言うのなら伸ばした箇所を下に膨らませたことでノーズ本体の高さは維持し、空力的なメリットを得ようということなのかなと。
 この膨らんだ箇所が、義務づけられているフロントの車体カメラにもなっているんでしょうか?
 けれども、全体的に見ると昨年型マシンを大きな変化はないような印象を受けます。
 まぁ、それだけ現状マシンの完成度が高いということなのかもしれません。


 メルセデスは先端を伸ばす形ではなく今までのF1マシンの正常進化といった印象で、例年なら「普通」と感じるところでしょうが、今年のマシンの中では的なデザインに見え、結果的にかっこよく感じます(笑)
 ただ、ノーズは低めな印象を受けますし、実力の面ではどうなのかはわかりませんが。
 一方でフォース・インディアは先端を細くしたアリクイノーズで非常にかっこは悪いですが、今年のレギュレーションだとこちらのほうが普通なのかもしれません…。



 そして、ケータハムも昨日朝に発表する予定だったのですが、トラブルがあって午後になってから新車をロールアウト
 段差ノーズの先バッサリとカットして先端を取り付けたような他とは少し違うデザインで、フロントサスペンションもプルロッドに変更するなど攻めてきた印象もあります。
 しかし、リアの絞り込みは非常に緩く、これでは上位チームとは戦えないかなと。
 ここに毎年下位争いをしてるチームらしい甘さを感じますし、トニー・フェルナンデスは今年ダメなら撤退も示唆していますが、今年も厳しい戦いになりそうです。
 イングランドのQPRも所有しているフェルナンデスは、サッカーに比べてF1は投資に見合った結果が出せず、番狂わせなども少ないという話をしていますが、このマシンを見る限りだと単純に実力不足といった印象も感じてしまいます。


 テスト初日はほとんどのチームが、満足した走行をできなかったようで。
 これはレギュレーション変更による、マシンの大幅な変化に関係しているのではないかと思われます。
 シーズンが始まっても序盤はトラブルが多発するのではないかと言われている今期ですから、小林可夢偉が所属するケータハムとしては粘りの走行をして何とか早い段階で1ポイントを狙いたい…といったところでしょうか。