2013シーズンを振り返る 大岩一貴編
年をまたいでしまいましたが、選手1人1人に対する昨シーズンの観想を今年も続けていきたいと思います。
昨年のうちに竹内まで終えていますので、今年は大岩から。
2012年の大岩はリーグ戦33試合に出場しましたが、今年は26試合と減少しています。
しかし、一昨年も大岩に物足りなさがあったと判断されてシーズン途中に高橋が補強されたのでしょうし、それまでは右SB不足もあって試合に出場していましたが、徐々に出場機会を失っていきました。
山口智の負傷もあって急遽CBでの出場もありましたが、CBでも活躍とはいかず手応えはありつつも課題も感じたプロ1年目だったのではないでしょうか。
2013年になると今度は左SB不足で、第5節から左SBのレギュラーとしてスタメン出場していきます。
しかし、6月には負傷中に右SBのポジションを米倉に明け渡す形となった高橋が左SBにコンバートされて、大岩はスタメンの座を失うことになります。
大岩としては前年に続いて、高橋とのポジション争いに負けてしまったことになってしまいます。
本来のポジションではないことは差し引かなければいけませんが、高橋にも同様のことが言えなくもないと思いますし、事実は事実として受け止めなければいけないところがあるのではないでしょうか。
個人的には右SBとしても計算できる選手だと思いますし、今年は天野と競い合ってほしいように思います。
CBが本職ではあるとは思いますが、ポジションにこだわるよりも出場機会が大事な時期だと思いますし。
もちろん大岩が山口智を越えられるようであれば、それが本人にとっては一番なのかもしれませんが、キムも大岩もそこまでバランスをとれるような選手ではまだないと思いますし、ビルドアップ面の問題もあり、どちらも左CBとしてのプレーはどうなのかという点も気になります。
SBとしては米倉、高橋とは異なりますが高いポジションを取れて、そこから積極的に前に飛び出していけるプレーを見せていましたし、攻撃において期待できるところがあると思います。
ドリブルでの仕掛けやパス、クロスなどの質ももっと上げられればいいのでしょうが、得点能力は高い印象ですし飛び出し系のSBとして成長するのも面白いのかもしれません。
意外と攻撃よりも守備の方が課題な印象もあって、右SBでも左SBでも守備範囲が狭くドリブルでの仕掛けに弱いところがありました。
SBだからこそ仕掛けられることが多いとはいえ、これらはCBとしても大きな課題として考えられる部分で、キムに勝てなかったのはここにあると思いますし、高橋に負けたのもこれが原因ではないかと思います。
キムは山口智との組み合せもありスピードや地上戦での点を評価されての起用だったはずですので、山口智とコンビを組むにはドリブル対応に課題があるという点は大きなマイナスだったのではないかと思います。
空中戦に関しては強さを発揮していて、特にパワープレー対策で高橋と途中交代して跳ね返すなんてシーンも多かったですから、地上戦での対応を向上していくことがどのポジションであっても非常に大事なことなのではないかと思います。
3年目とはいえ大卒ですから来年で25歳。
中堅年齢に入ってくると思いますし、確固たる結果が求められる年になるのではないでしょうか。
ジェフの若手〜中堅では数少ない声の出せる選手だと思いますし、ぜひ形になってほしい選手ですね。
頑張ってほしいと思います。