新年のごあいさつと今年のJ1昇格争い展望

 あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いいたします。


 ジェフは今年でJ2・5年目。
 さすがにこれだけ長くいれば、予算も戦力も年々厳しい状況になってきます。
 降格1年目は総予算が26億円あったジェフですが(ちなみにその前年・前々年は30億越え)、昨年度には22億円まで減少しているのが現実です。


 選手を集めるにもこれだけ長くJ2に在籍し、毎年J1復帰を目標にしている状況では簡単ではないでしょう。
 ネームバリューある選手が多く外部の選手から見れば出場機会は得にくいと思われるのではないかと感じますし、J2の他クラブに比べると予算があるといっても、実際に自由に使える強化予算は予算から『選手の総年俸』を引いた額。
 ジェフは実績あるベテラン選手が多く、1人あたりの年俸は比較的高いことが予想できますし、そういった選手を獲得するためには複数年契約を結ぶケースが多いのではないかとも思います。
 さらに移籍金などを支払う場合は税金対策などもあり、年をまたいで分割して支払うということが多いそうですから、余計にその後の予算が難しくなってくる。
 そういう意味でもジェフの今までのやり方というのは問題があったように思いますし、そういった選手が多い状況をまずは改善していかなければいけないのではないかと思います。



 今オフも一気に選手構成のバランスを変えるという状況には至っていないですから、伸び代の面やスタミナを含むフィジカル面で苦労する可能性が考えられるように思います。
 ベテランをベンチに追いやっても誰しもが納得するような選手が出てくればいいのでしょうが、実際問題としてそこまで有望な若手・中堅選手がいないという問題もあります。


 しかし、泣き言ばかり言っているわけにもいかない。
 G大阪や神戸、FC東京のように力押しで自動昇格まで持っていける状況ではないことは予算の減少などを見てもわかると思いますし、今までの考え方を変えていく必要もあるのではないでしょうか。


 加えて、J2に降格してくるチームを考えると、一昨年ほどではないものの去年よりは多少チャンスがあるかもしれない。
 昨年はG大阪、神戸と前年の予算比較でジェフよりも予算が多いクラブがいて、それでも神戸が補強などで失敗してくれれば…と期待していたのですが、監督は留任させるし外国人3選手の補強には成功するしと見事なかじ取りをしてみせました。
 今オフの動向を見るとmむしろJ1にいたほうが色気が出てバタバタしてしまうのかな…と感じるほど、着実な運営だったと思います。



 今オフもジェフより10億円近く予算上回る磐田が大コケしてくれればな…と思って見ていて、トルシエ監督やメキシコ人監督などJリーグ経験のない指導者の名前がでていたので「お?」と期待したのですが、結局シャムスカ監督に落ち着きました。
 シャムスカ監督も大分以降はコロコロと所属クラブが変わっていますし、大分終盤も苦しんだ上に日本は久々ですからどうなるかはわかりませんが、大部分の戦力が残れば優勝候補筆頭には間違いなし。
 むしろ独走してしまった方が、他チームはやりやすいかもしれません。


 他のライバルでは京都が監督を交代。
 いろんな意見があったようですが大木監督体制で二度同じパターンで昇格を失敗してしまいましたから、近くで見ていた者としては理解できる交代かなと思っていました。
 サッカーにおいてもマンネリ感というか3年間継続してやってきたからこそ、ここからの大きな変化は期待できなかったのかもしれません。
 ただ、2年連続でプレーオフでの敗退を喫しており、今年は2位が狙える状況になるのなら継続の方が無難ではあったのかもしれない(もっとも「2度同じミスを繰り返してしまった」ことには変わらないので、監督交代の理由としてはそれで十分かなとは思いますが)。
 あとは次の監督体制次第…ということで大きなカギを握っているのが、祖母井GMということになりますね。
 イラン代表や長野を率いたビエイラ監督がJ2でも結果を残せるのか。
 大木監督は祖母井GMが京都就任の前に決まっていたのではないかと感じましたし、祖母井さんが選んだ新体制でどこまでやれるのか注目です。
 ジェフ目線で言えば監督交代の1年目ですから、チーム作りに時間がかかればチャンスかなと思うのですが。


 湘南は降格で戦力維持が厳しく、大分も元々戦力がそこまであったかというのは疑問ですから、どこまで戦えるか。
 両チーム継続路線で行くのでしょうから、他チームからすれば対策はとりやすいという面があると思います。
 その他で言うと積極的な補強をしている山形、札幌などが気になります。
 特に山形の補強が気になりますが、だからこそ汚い考え方ですけどその山形から中村を獲得したというのは大きかったんですよね…(笑)
 当然長崎、松本山雅なども怖く、両チームとも予想より戦力は変わらない印象ですが、マークは確実に厳しくなるでしょうし飛躍した翌年の苦しみという部分が出てくるかもしれません。


 去年の栃木のようにライセンス制度導入直前で賭けに出て昇格できれば利益が出せる…と予算をつぎ込んだケースがありましたが、2014年度予算からライセンス制度の対象となるので、今年からどのチームも無理は出来なくなります。
 もしかしたらその分戦力の差が明確に出てくるのかもしれませんし、よりはっきりとピラミッドが形成される可能性もあるかもしれません。
 とはいえ、ジェフ戦などは相手も格上相手のサッカーを明確にしてくるでしょうから、それはそれで嫌なんですけどね…(笑)
 ただ、それでも順位としては、クラブの総合力が出てくるでしょう。
 ジェフとしては2位狙いを京都、山形、長崎、札幌、松本、大分あたりと争う展開になるのかなと予想します。



 話を戻しますが、もうJ2も5年目でゴリ押しできるような体力は残されていないと思います。
 1年でJ1に復帰したチームを見ても初年度に昇格を失敗していたら同様の問題が起きていたのではないかと思いますし、だからこそJ2初年度や一昨年ライバルが少なかった状況での昇格失敗が大きく、そのツケが予算や選手構成といった面で今来ているのかなといった印象もあります。
 こうなってしまっては着実にチームを作り上げながら、ジェフのオリジナリティやストロングポイントを作っていくしかないでしょう。
 現状では「それなりに予算があってそれなりに戦力のあるチーム」と言うだけで、他を圧倒できるような状況ではないわけですし、そのあたりの観点からしても継続路線は支持できる部分があったと思います。
 今年も今のところの他チームの動向などを見ると自動昇格のチャンスはあると思いますけど、自動昇格の最有力候補かと言えばそうではないと思いますし、コツコツとチームを作り上げていってその結果として自動昇格できれば…と思います。


 個人的には昨年はサポも含めて一体感が足りなかった印象がありますから、雰囲気作りというのも大事だと思います。
 J2に長くいることで変に悟りを開いた感があるのか、監督人事に納得いかない部分があるのかわかりませんけど、よりピッチに集中することが大事なんじゃないでしょうか。
 サポがチームを支えチームに影響を与えているというのであるのなら、サポにも当然それなりの責任は出てくるものだと思いますし、頑張っていきたいですね。



 さて、当ブログにおいては今年の4月で10周年ということになります。
 十年一昔というくらいですから無駄に長くやってきたものだと思いますが、それも多くの皆様の支えがあったからこそです。
 皆さんの反応やアクセス数などがモチベーションになっていましたし、それがなければここまでやれなかったと思います。


 いい加減ブログも世代交代を考えるべきでは…と思っているのですけど、SNSも流行りだして今からブログを始めるという人もあまりいないのかもしれませんね。
 ベテランは多いけれど入ってくる人が少ないという意味で、ジェフにも近い状況なのでしょうか…(笑)
 いろいろと考えるところもあるのですが、見に来ていただいている方のためにも頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。



 いきなりですが、明日、明後日は更新お休みの予定です。
 まずはお休み明けのリハビリということで…?