ミハエル・シューマッハー、スキー事故で昏睡状態に

 すでに多くのメディアで取り上げられているように、F1で7度のチャンピオンに輝いた伝説的ドライバーミハエル・シューマッハーがスキー事故により昏睡状態となっています。
 日本時間29日夜、フランスのメリベルでプライベートでスキーをしていたシューマッハーが転倒。
 ヘルメットをつけていた状態で、岩に右頭部をぶつけたとのことでした。
 マネジメント会社が発表した第一報では意識もあり軽傷とのことでしたが、その後体調が急変。
 日本時間の30日朝に、病院側が昏睡状態で危機的状況にあることを発表しました。


 事故後すぐに地元病院に運ばれたシューマッハーでしたが、その後グルノーブルの病院に移送され手術を行ったそうです。
 脳挫傷による圧迫の可能性も考えられますので、それに対する対応をしたのではないかと思われます。
 現地時間で事故の翌日、日本時間にして30日19時に病院が記者会見を発表。
 レスキューの対応も事故から数分と素早く移送も円滑に行われ、最大限の手を尽くしているものの、厳しい状況は変わらないという発表でした。
 脳浮腫となれば容体が安定するまでには時間がかかるかもしれませんし、それまで大きなニュースは出てこないかもしれませんが、今は祈って続報を待つしかない状況です…。



 シューマッハーの経歴に関しては、今さら細かく言うまでもないでしょう。
 特に高く評価されているのが、2度ベネトンでチャンピオンになった後、低迷していたフェラーリに移籍し、チームを一から建て直し黄金期を築きあげたこと。
 彼の凄さは一発の速さやテクニックだけでなく、チームを引っ張っていける存在だということだと思います。
 勝利のためのレース戦略やマシン作り、チームをまとめ上げ、正しい方向に導くリーダーシップやカリスマ性。
 時にダーティな走りは批判も浴びましたが、全ては勝利のために何をすればいいのかを考え、それを実行に移していた。


 そういった部分が勝てるドライバーと勝てないドライバーの差なのかもしれませんし、その中でもシューマッハーは徹底して勝利にこだわっていた印象です。
 これは他のプロスポーツ選手やチームにも言えることだと思いますし、今のジェフは特にそこが足りていないのかなと…(笑)
 うまい選手や速い選手はいたとしても、強い選手、勝てる選手がなかなかいないというか…。



 それだけに個人的には将来的にF1チームのオーナーになって、徹底した勝利へのアプローチというものを再び見てみたいなぁなんてことをこっそり思ってもいました。
 シューマッハーが作り上げたフェラーリ黄金期などは勝利にこだわる勝者がいたからこそ、それに対抗する構図というのも見ていて面白かったと思いますし、また再びあの怖いくらいの強さを見せてほしいなぁと。


 しかし、今はまず今回の怪我に勝たなければいけません。
 決して簡単なレースではないかもしれませんけれども、皇帝シューマッハーならきっと打ち勝てるはず。
 頑張ってほしいと切に願います。