ライコネンの欠場やらペレスの退団やら

 こちらも残り2レースというところで、色々とニュースが出てきています。
 まず、ロータスキミ・ライコネンが残りレースの欠場を発表。
 前々から痛めていた背中の手術を行うという理由となってはいますが、ライコネンは先日チームから給料が支払われていないことを明らかに、それが原因でチームと決裂。
 早めのオフをとって、来期のフェラーリ入りの準備をすることになったのではないかと思われます。


 ライコネンの代役に関しても様々な憶測が流れ、ミハエル・シューマッハーにも話が来ていたという報道がなされていましたが、最終的にヘイキ・コバライネンが出場することになりました。。
 マクラーレンケータハムといわゆる都落ちした格好のドライバーではありますが、一度ケータハムを離れた後も開発能力を評価されリザーブドラバーに復帰するなど、それなりの評価をされているところもあると思います。
 本人にとってはアピールのチャンスですね。



 一方でマクラーレンセルジオ・ペレスがチームを批判後、今季限りでの退団を発表しました。
 ペレスは1年間で名門マクラーレンから離れることになります。
 昨年ザウバー小林可夢偉と戦っていたペレスは、メキシコマネーもあってマクラーレンに移籍しました。
 将来的にメキシコ大手のテレメックスがマクラーレンのタイトルスポンサーになるので話までありましたが、徐々にそれに対して懐疑的なニュースが増えていきました。


 そして、ペレス自身のパフォーマンスもあまり芳しいものではなく。
 一発の速さではジェンソン・バトンにも負けない部分がありましたが(そもそもバトンは一発の速さで勝負するタイプではないということもあって)、ポイントでは60対35と倍近くの差をつけられてしまいました。
 ザウバー時代からミスが多くレースコントロール能力に疑問符をつけられていたペレスですが、それが明確に出てしまったと。
 ここ数年にはなかったマクラーレンの低迷もあったとはいえ、他車との接触などは目につく部分でした。


 名門マクラーレンからすれば若いドライバーの面倒を見つつ大口スポンサーも見つかれば…というところがあったのかもしれませんが、マシン開発に大きく失敗した上にルイス・ハミルトン離脱の影響も大きかったのかもしれません。
 メルセデスが自チームを立ち上げて、マクラーレンへのサポートが弱まったことも大きかったのかもしれませんし、それによって予算面での負担も大きかったのかなと。
 まぁ、だからこそメキシコマネーに期待したのでしょうけど、ペレスの実力問題が先かメキシコマネーの問題が先かはわかりませんが、うまくいかなかったということかもしれませんね。


 それでも来期は新規タイトルスポンサーが見つかりそうな話ですし、再来年にはホンダとのジョイントもありますし、やはりマクラーレンの名前は強いはずで。
 それらを考えれば、当時から言われていたようにペレス加入は早まった選択だったような気がしますね。
 なお、マクラーレンは早くも来季ドライバーとして、元マクラーレンドライバーでもあるヤン・マグヌッセンの息子ケビン・マグヌッセンの起用を発表。
 マクラーレンのテストドライバーで今年はワールドシリーズバイルノーでチャンピオンに輝いた評価の高いドライバーではありますが、ペレス失敗のあとに新人を起用するということはそれだけ自信があるということなんでしょうか。


 ということで、全く週末のアメリカGPの話題には触れませんでしたが、消化試合ともなれば来季の動向も含めて楽しみたいところです。
 特に来期は大きくドライバーが入れ替わりますし、様々な思惑が絡む残り2連戦となるのではないでしょうか。



 明日、明後日は更新お休み。