小林可夢偉、ザウバーのドライバー候補に?
古巣ザウバーに小林可夢偉が復帰する可能性があると報じられています。
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昨年まで3年間ザウバーからF1参戦していた可夢偉ですが、今年はF1のシートを獲得できずフェラーリ・AFコルセからWECに参戦しています。
昨年は可夢偉とセルジオ・ペレスのコンビで表彰台を獲得することもあったザウバーですが、今季は財政難が明るみに出て苦戦。
一時期はエンジン供給元であるフェラーリやピレリタイヤへの支払いも滞り、今季加入したニコ・ヒュルケンベルグだけでなく可夢偉への給料未払いが報じられていました。
チーム消滅の可能性も噂されましたが、ロシア系スポンサー数社とのスポンサー契約を発表し、財政状況は前向きな方向に改善されつつあるとチーム側は発表しています。
それでもロシア企業に不明瞭なところがあり、チーム側もロシアからのお金の流れが遅れていることを認めていることもあって、未だにチームの将来性が不安視されている部分があります。
チーム側としては来年には一部オリンピック会場を使用してロシアGPがソチで開催されますので、その流れに合わせて更にロシアマネーを集めようという思惑があるようです。
そのロシア企業との絡みで、来期ドライバーの1人にはロシア人のセルゲイ・シロトキンが内定しているといわれています。
しかし、シロトキンは弱冠18歳。
現在参戦中のフォーミュラ・ルノー3.5の順位でも中位にしかつけておらず、決してこれまでに目立った成績を残しているとは言えません。
F1参戦に必要なスーパーライセンス発行のためには、ミドルカテゴリーなどで上位成績を収めていなければいけないわけですけど、今のところそういった成績も残せていないことになります。
もっとも特例として極めて能力が高いとFIAが認めた場合、F1でのテストを経験することでライセンスは発行されることになるわけですが。
FIAとしても悩ましい問題になってくるかもしれませんね。
ビジネスとしてはロシア方向で成功したいというのもあるでしょうし…。
今季のザウバーの状況が思ったよりも良くなく、給料未払いなどをマスコミに話してしまったヒュルケンベルグは、来季キミ・ライコネンの抜けたロータスへのステップアップを狙っているようです。
本人はスポンサーも持っていないようですし、1年でのザウバー退団が濃厚なのかなと思います。
一方もう1人のレギュラードライバーであるエステバン・グティエレスは、ペレスの後釜としてメキシコ系スポンサーをバックに付けているはずなのですが、本人の成績が芳しくないだけでなく、ロシアスポンサーがついたこともあってメキシコからの支援も打ち切られるのではないかとも言われています。
そういった状況で、来期ドライバーのもう1つのルートがフェラーリエンジン繋がり。
フェラーリ系ドライバーを起用することによって、エンジンの代金を負けてもらおうということですね。
その第一候補がフェラーリの育成ドライバーであるジュール・ビアンキで、下位チームであるマルシャから今季F1に参戦し異例の高評価を受けています。
もう1人のザウバー候補がフェラーリ退団の決まったフェリペ・マッサで、マッサもヒュルケンベルグとロータスのシートを争っています。
ザウバーなどで出走した場合、フェラーリのテストドライバーを兼任するのではないかという報道も一部で話されていました。
そのフェラーリ繋がりで、AFコルセからWECに参戦している可夢偉も候補に挙がるのではないか…というのが今回の報道ですね。
可夢偉には昨年末シート獲得のために行った募金が1億円以上集まったといわれていますし、それをザウバーで使用すこともできるはずで。
しかし、ビアンキやマッサに比べるとフェラーリとの関係は薄いわけですし、簡単にはいかないでしょうね。
ただ、シロトキンもどうなるかわからないし、逆にメキシコマネーも残る可能性もあるし、状況はまだまだ変わる可能性はあるのかなと思います。
もしかしたらザウバーがホンダエンジンを狙って、日本人を乗せたがる可能性もあるかもしれませんしね。
もっともホンダエンジンも参戦は15年からで、1年目はマクラーレン1チームのみという話もありましたから、先の長いはなしなんですけどね…。
ホンダ参戦で将来的には当然日本人ドライバーの話も出てくるでしょうけど、個人的にはしっかりと戦えるドラバーでなければ日本人でも意味はないと思っています。
そういう意味で可夢偉は戦える能力の期待できるドライバーだと思いますし、ぜひザウバーでもどこでも参戦して一発見せてくれればなぁと思います。