反撃の狼煙を上げるのはジェフか京都か

 天皇杯を挟んで、今週はリーグ戦が再開。
 ジェフは前回の福岡戦で、久々の勝利を上げています。


 J2上位の順位を確認するとこんな感じ。
1位 G大阪 勝点67
2位 神戸 勝点65
3位 長崎 勝点56
4位 千葉 勝点55
5位 徳島 勝点55
6位 京都 勝点51
7位 松本 勝点49
8位 札幌 勝点48
 当然理想を言えば、自動昇格圏の2位以内でフィニッシュしたいところではあります。
 けれども、今シーズンも残り試合は10戦のみ。
 神戸とは勝点10差も離れていますから、いくら直接対決が残されているとはいえ巻き返しはかなり厳しい状況だと思います。


 これが残留争いなどなら自分たちが結果を積み上げていけばいいわけですが、昇格争いでここから巻き返すとなると相手がガタッと崩れてくれないと厳しい。
 しかし、そればかりはこちらがどうにかすることはできないことですし、神戸は戦力も厚いチームですからあまり期待はできないのかなと。
 そう考えると、ジェフの目標はプレーオフでの昇格というのが現実味を帯びてきました。



 今週末ジェフはホームフクアリで京都と対戦します。
 現在6位の京都ですから、J1昇格のライバルということになりますね。
 京都はピッチの3分の1に人が集まって、サイドから細かくパスワークを作り、数的優位からラストパスをだし、最後は斜めにFWがゴール前に切り込んでいくイメージ。
 ジェフ戦では、米倉の右サイドが狙われる可能性もあるんじゃないかと思います。


 北九州戦でもジェフの右サイドで数的優位を作られた時の対応に課題が見られましたので、まずはサイドでの守備が見どころではないかと思います。
 ボランチがサイドに流れて対応するのか、全体的にスライドしていくのか。
 SHとSBとの連携、距離感も含めて、改善を期待したい部分ではあります。



 一方、攻撃においては積極的に前に出てくるチームですから、相手の裏を狙えるチャンスでもあると思います。
 ジェフ加入からここまで高い能力は見せてくれたものの目立った結果は残せていない森本ですが、ここで1つゴールを決めてシーズン終盤に向けて波に乗っていってほしいところですね。


 また、ジェフはボランチの健太郎が出場停止。
 伊藤と勇人がボランチのコンビを組むことになるのでしょうか。
 …というか、他に今シーズン試合に出場しているボランチ候補というのは、ほとんどいませんしね(笑)
 それほどボランチの層が薄いということになりますが、伊藤と勇人は天皇杯讃岐戦でもプレーしており勇人の2ゴールという結果も出せています。
 2トップを試せただけでなく、健太郎の出場停止前にこのボランチコンビで試合をこなせたという意味でも、うまく天皇杯をつかえた印象がありますね。


 まぁ、ここ数試合伊藤は右サイドハーフとしてプレーしていたわけですが、そちらでのプレーも予想以上に良かったですけどね。
 伊藤もジェフ加入当初は、大塚同様トップ下でのプレーさせた方が良い選手だと思っていました。
 大塚はバイタルエリアでボールを受ける形が得意であって、伊藤はトップ下のポイントから四方に出ていってボールを動かすプレーが良かったと思うのですが。
 しかし、その伊藤もサイドハーフでクロスを意識的に狙ったり縦に動き出すことで、サイドハーフでも効果的なプレーができるようになった。
 ボランチでのプレーも板についてきましたし、様々な経験の中でプレーの幅が広がったという点が伊藤の成長した部分なのではないかなと思います。
 大塚もうまくサイドでも自分のプレーができるようになることが、1つの課題なのかなと思わなくもありません。



 京都は前節熊本戦で6試合ぶりの勝利。
 ジェフ同様、8月は苦しい時期を過ごしました。
 ここから反撃の狼煙をあげたいチームなのでしょうし、それはうちも同じこと。
 そして、もしかしたらプレーオフで対戦する可能性もあるかもしれないですから、その前哨戦にもなるかもしれない。


 どちらにせよ、シーズン終盤に向けて非常に大事な試合ということになるのではないでしょうか。
 ホームですし、相手にとっても不足はない。
 ジェフの底力を見せてほしいと思います。