可夢偉、アジアン・ル・マンにスポット参戦

 フェラーリ・AFコルセからWECに参戦している小林可夢偉ですが、8月4日に韓国で行われるアジアン・ル・マンシリーズの開幕戦にスポット参戦することになったそうです。
 ソースはこちらなどで。
 アジアン・ル・マンは、昨年スタートしたWECに合わせて一度はシリーズを休止しましたが今年からまた復活するするカテゴリということになります。
 第2戦は9月末に富士スピードウェイで開催され、可夢偉にとっては母国レースとなるわけですが、記事にもある通り本人のtwitterで「皆様ご心配無く! この1戦だけです」とつぶやいていますので、開幕戦だけということになる模様です。
 可夢偉はWECに関しても今期限りの参戦を強調しておりますし、来期は必ずF1でということをアピールしているところもあるのでしょうね。


 ただ、ファンとしてはF1がダメだった場合は、他のレースで活躍してほしい気もします。
 1年でもF1からブランクをあけてしまうと、翌シーズンのシート獲得は厳しい…というのは、ファンもわかっていたことだと思いますし。
 F1ではそろそろ来期シートの話が出ています。
 上位チームでもロータスフェラーリのシート争いの報道もされ始めており、可夢偉もそれぞれ候補として名前が浮上しているようです。
 しかし、どちらも本命ではなく、2番手どころか3番手、4番手的な扱いで、F1復帰への道は決して楽ではなさそうです。



 ホンダのF1復帰もあって、将来の日本人F1ドライバーへの期待は高まっています。
 しかし、今さら名前だけ日本人ドライバーがF1に参戦しても、喜ぶ人は多くないんじゃないでしょうか。


 ミドルカテゴリでも大きな成果の上げた佐藤琢磨や、ザウバーでも結果を残した可夢偉のようなドライバーが出現して…。
 ようやく日本人でもF1で勝負できるドライバーが出始めてきた…といったところで、トヨタ、ホンダ、ブリヂストンが撤退。
 それにより日本人ドライバーへの支援も大きく損なわれてしまいました。


 可夢偉の実力はほぼ同程度の成績だったチームメイトのセルジオ・ペレスマクラーレンでそれなりに速さを見せつけていることからもわかると思うのですが、持参金のないドライバーの生きる道は厳しいのがF1の現状で。
 欧州メディアも珍しく日本人ドライバーである可夢偉の実力を前向きに取り上げている記事が多かったですし、高く評価はされていたと思うのですが。


 日本企業撤退による日本人ドライバー支援が一時的にでも弱まってしまった。
 この空白の期間というのが、今後の日本人ドライバー成功への道において、大きなものにならないことを期待したいところです。
 そのためにも、ぜひ可夢偉には来年良い環境でF1を戦ってほしいところですが…。