昨年プレーオフのライバル横浜FCと対戦

 今週末はホームフクアリ横浜FCと対戦。
 横浜FCと言えば、昨年末プレーオフで対戦した相手ですね。
 しかし、現在は4勝7敗7分、勝点19の18位。
 昨シーズン途中からの活躍というのはチームの実力もあったとは思いますが、やはり山口監督に交代したことによる刺激がうまい方向に働いたという点も大きかったのでしょうか。


 昨年からそうだったと思うのですが、基本横浜FCはワイドに選手を配置して、ピッチ上を広く守るイメージがあって。
 しかし、それに対してジェフもそうですが比較的中堅やベテランの少なくないメンバー構成であるため、動きが足らずなかなか選手の距離感が縮まっていかないのかなと。
 ワイドな守り方でもそこから相手を遅らせてギュッと近づけるサッカーが出来ればいいのでしょうけど、そこがうまくいっていないところなのかなぁと感じました。


 しかし、ここまでなかなか結果の出てこなかった横浜FCですが、前節は2-1で鳥取戦を制しています。
 実に6試合ぶりの白星で、ホーム三ツ沢では今期初の勝利となったそうです。
 これを期にここから調子を上げてくる可能性も否定できませんし、昨年のプレーオフまでの躍進を見ればポテンシャルは十分にあるチームなはずですから、気を付けたい相手ですね。



 前節2位神戸相手で引き分けたジェフとしては、まずはしっかりと球際で強くいきたいところです。
 神戸戦では相手が上位チームということもあってか、それが出来ていましたしやれないことはないはず。


 ただ、そういったチーム相手以外にも気合を入れて戦ってほしいところではあるのですが、やはり相手によるモチベーションの差というのはどうしても出てしまう部分もあるのだろうなぁと思います。
 例えば強かったオシム監督の頃も上位チーム相手には気合いが入っていましたし、中位から下位のチームにコロッと負けることもあった。
 そのオシム監督も浦和に関して、「浦和は毎試合ダービーのように相手が向かってくるから大変だ」というような話をしていました(まぁ、ジェフもオシム監督後期から、多くのチームにマークされる対象になっていましたが)。
 逆にJ2に落ちてからのジェフは相手に向かってこられる立場となったわけですが、それによる難しさというのは実際問題あると思います。
 今年はそのジェフもG大阪、神戸といった格上相手が出来たため、久しぶりにジェフが向かっていける格上の相手が存在するシーズンとなったのかなと思いますが。



 J2の順位表を見ても、G大阪が勝点39で神戸が勝点37ということで、3位長崎の勝点32とは少し開きが出てきてしまいました。
 この2チームが抜けるようになってしまうと、自動昇格は厳しくなる。
 しかも、今期は下位チームも攻撃はともかくとして守備で大きなミスをしない印象があり、そこがジェフが波に乗りきれない1つの要因になっている気がします。


 前節神戸戦では前半はシュートもないような状況でしたが、後半から巻き返す展開。
 この形を今後も狙って続けていくのであれば、やはり早い段階での失点を抑えたいところ。
 攻撃に関しては後半は悪くなかったと思いますし、それを続けていきたいところですね。
 裏を狙う形やバイタルエリアを取る形などを、うまく状況に応じて使い分けながら相手を攻略できるかどうかが、見どころなのかなと思います。


 神戸戦では試合途中からケンペスと田中の2トップのような形になった影響もあって相手の裏を狙えた部分もあったと思いますが、それだけでは引いた相手に対してバイタルエリアを攻略するという本来の狙いは達成できないかもしれません。
 しかし、ケンペス自身も裏を狙うよう言われたようで、実際そのケンペスが相手の裏を取ってゴールを決めていますし、ケンペスだけでも谷澤などトップ下の連取と連携して裏を取れる形が増えていけばチャンスも増えていくのではないでしょうか。
 ケンペスはポストやチェイシングも期待されているのでなかなか大変な役回りだとは思いますが、出来る限り周りがケンペスのサポートをして負担を減らしながらケンペスを活かしていきたいところですね。



 自動昇格圏内からこれ以上離れないためにも、しっかりと勝点を伸ばしていきたいところ。
 2位神戸とあそこまでやりあえたのですから、決して自分たちにも力がないわけではないはずで。
 守備面での球際の激しさや攻撃面での裏への動きなど前節神戸戦での改善点を活かすためにも、ここから結果を出せていけるかどうかが大切ですね。