W杯予選イラク戦は1-0の辛勝
一昨日深夜に行われたW杯予選日本代表対イラク代表戦は1-0で、日本の辛勝といった感じでしたね。
まぁ、ベストメンバーではなく本田も不在で、コンディション調整も難しい状況だったことを感がると、あんなものなのかなぁとは思いますけどね。
前半はそれでも良い部分もあったと思います。
本田という良くも悪くも存在感の大きい選手がいなかったために、本来ザッケローニ監督がやりたいサッカーが見えたような気もして。
基本ポストに当てて、ウイングがカットインしてきて、大外をSBがオーバーラップしてクロスを上げる…というような感じなのかなと。
まぁ、気持ち古めの欧州サッカー風というか。
ただ、まずポストプレーがうまくいかなった。
ハーフナーは確かに足元のテクニックはうまい選手ですけど、体をしっかりと付かって相手を止めたりだとか、ビルドアップの際に受ける動きをするなどの予備動作は少ない印象で。
そういった部分も大事だからポストプレーというのは、足元の技術だけではないと思うわけですが。
巻なども入団当初からオシム監督にみっちり鍛えられていたから、技術はなくてもポスト時の体の使い方などは下手ではなかったと思いますしね。
ただ、巻の場合、怪我もあったし筋肉をつけすぎて動きに硬さがみられるようになってしまったのかな…?と感じる部分もあったりするのですが。
まぁ、ともかくそのあたりがハーフナーの課題で、技術はあるけれどもポストプレー時の入り方がうまくない…という意味で、クラブでの2列目での起用も納得かなと思います。
高さの部分も、欧州では相対的に日本でよりも苦しむ部分があるでしょうしね。
代表でも今後世界と戦うとなってくると、どこまで通用するのかどうか…。
パワープレー要員として置いておくのはありなんでしょうけど、これまでもなかなかうまくはいっていないですしね。
試合に戻ると、4バックの大外からクロスを上げても、なかなかチャンスまでは遠い印象で。
ポストがうまく決まった場面なども含めても、結局チームとしてのディテールはまだ作れていないのかなぁと。
まぁ、代表チームというのは活動期間も限られており、細かな部分を詰める難しさというのはあるのでしょうけれども。
それに加えて、本田が入ってくると本田のチームになるので、結果的にディテールを詰める作業も遅れているのかなとも思わなくもありません。
遅れているというかチームが大きく変わってしまうので、その必要性が後回しになるという感じなのかもしれませんが。
後半は過密日程や気候によるコンディションの悪化で、前線の選手やサイドの選手の疲労が感じられ、厳しい展開になっていった印象です。
しかし、その中でも個人的には守備面がやはり目についたかなと。
中盤から後ろでスペースを消しに行くのか、人についていくのかわからない…。
後方から相手選手が侵入してきても、どうやって対処するのか見えてこないシーンもありました。
組織的にどうやって相手に対処するのか見えてこないから、サイドでも後手に回ることが増えているのかなと。
まぁ、それでも勝てたのは良かったのかもしれませんが、それ以上ではなかったというか。
本田がいないとうまいチームではあるけど、なかなか強さは感じないというのが現状なのかなぁと思ってしまいました。