ケンペスがJ's GOALの5月度J2月刊MIPを受賞

 前節神戸戦でも2ゴールをあげ、現在J2ゴールランキングトップとなっているケンペスが、J's GOALが決める5月のJ2月刊MIPを受賞しました。
 おめでとうございます。
 5月にJ2は5試合行われ、そのうちケンペスは1試合出場停止。
 5月3日の愛媛戦でゴールをあげ、5月12日の富山戦でも2ゴールを決めましたので、4試合で3ゴールの活躍を見せました。


 赤沼圭子さんによる、MIP受賞に合わせての5月のケンペスの活躍まとめはこちら。
J2 5月度 J'sGOAL月間MIP(6月3日発表)(J's GOAL)
 MIPトロフィーを受け取った際の写真はこちら。
 短いインタビューも掲載されています。
[ ケンペス選手(千葉)にJ's GOAL月間MIP<J2>差し上げました! ](J's GOAL)



 上記のリンクにはこのような話も。

C大阪に在籍した昨季はシュートがクロスバーゴールポストに嫌われることが多かったが、今季は昨季の経験も生きて5月終了時には11得点でJ2得点ランキングの首位。

 C大阪時代を思い返しても動画などを見返しても、そこまでシュートを外しているイメージはなかったのですが、前評判では確かにそのような話でしたね。
 C大阪でも退団直前は、良い動きをしていたようですが。
 まぁ、やっぱり実際にそのチームに来て見て、プレーを見てみないとわからないという部分はある気がします。
 環境によって変化がある場合もありますしね。



 5月途中まではよいプレーをしていたケンペスですが、5月下旬の松本山雅戦、北九州戦あたりからいまいちコンディションが良くないのかなと。
 主に運動量が落ちている印象が自分の中ではありました。


 しかし、前節神戸戦では素晴らしい活躍で2ゴールをマーク。
 1点目となるクロスへ合わせたヘディングシュートも速いクロスボールに見事に合わせていましたし、2点目のスルーパスから抜け出したゴールも角度のないところから正確なシュートを放ちました。
 後半開始早々となる低めの位置からのミドルシュートもパワーのある抑えの利いたシュートでしたし、これまでのプレーから判断しても非常にシュートの上手い選手というイメージがあります。
 なかなかここまでシュートの上手い選手というのは、ジェフでは珍しいかなと。
 パッと思い起こしてみると、新居以来でしょうか。



 ただ、神戸戦も運動量というかスタミナの部分に関しては、以前の方が動けていた印象で。
 基本的には守備でも頑張る選手であり、攻撃でも動き回るタイプのFWなのですが、そのプレースタイルもあってか後半途中から相手を追えなくなる時間帯も出てきています。
 まぁ、年齢も30歳と決して若い選手ではないですしね。
 神戸戦でも両足を痙攣して途中交代となってしまいましたし。
 痙攣ということならば次の試合は大丈夫だと思いますし、しっかりと水分などを補給することを忘れないことが大事なのかなと思いますが。


 しかし、そういった状況でもしっかりとゴールは決めているというところが、素晴らしいですね。
 もっとシンプルにケンペスを使うというのもありなのかもしれません。
 この場合の「使う」というのは、ケンペスにドリブルなどをやらせるというよりも、ラストパスを供給するという話であって。
 むしろケンペスは強引にドリブルを仕掛けたがるところがありますしね。
 まぁ、ドリブルを仕掛けるといってもゴール付近でボールを持った場合であり、それ以外ではシンプルなプレーをしてくれますので、大きな問題にはならないことが多いですが。


 ケンペスの負担を軽減するためにも、神戸戦後半の田中のように、近くでしっかり走れてチェイシングをしてくれる選手がいると楽なのかもしれません。
 ただ、引いた相手を崩すためには1トップ気味でバイタルエリアを攻略したいのではないかと思いますし、2列目の選手もボランチなども含めて田中以外は中堅からベテランが多く、スタミナなどはあまり期待できない。
 やはりハードワークできる選手が根本的にたりていないのか…。
 かといってベンチにもそういった選手は少ないと思いますし、難しいですね。


 まぁともかく、ケンペスの得点能力が今後も期待できるのであれば。
 相手に警戒されても多少コンディションが悪くてもコンスタントに得点を奪えるのであれば、これからも明確なジェフの武器になってくれるのではないかと思います。