カナダGPでマーシャルの死亡事故
先週末行われたカナダGPで、マーシャルの1人が亡くなられる死亡事故が起こってしまいました。
クラッシュしたマシンをクレーン車で移動させていたところ、クレーン車の前で無線機を拾おうとした際にマーシャルが転んでしまい、そのままクレーン車の下敷きに。
その後、病院に搬送されましたが、帰らぬ人となりました。
マシンの撤去やレース旗の担当などレース運営をサポートするマーシャルは、一般的にボランティアの方が多いといわれています。
しかし、そのような方たちはF1などに限らず頻繁に国内レースでもマーシャルとしての活動されるため、マーシャルによるマシンの撤去作業の速さなどはその国のモータースポーツ文化を計る指標の1つとして、考えられることもあります。
それほどプライド高き任務だと思いますし、本当にモータースポーツを愛していなければできないものだとも思います。
こういった方たちの努力があるからこそ、F1などモータースポーツが成り立っているのだとも思いますし改めて感謝を述べるとともに、今回亡くなられた方に謹んでお悔やみを申し上げたいと思います。
今回の件で2000年からF1のマーシャルがなくなった事故は3件目と言われています。
しかし、2000年、2001年に亡くなった事故は、ともにレース中のクラッシュでマシンのホイールがマーシャルにぶつかってしまったもの。
現在のF1ではその事故の経験から、クラッシュしてサスペンションが折れてもホイールがマシンから離れないように紐のようなものがついているのですが、それがより強化されています。
今回はレース中というよりは作業中の事故ということで、上記2つの例と並べて議論するのは少し違うような気もします。
ただ、今回はマシンがピットに近かったためか、クレーン車でピットまで運ぼうとして、残念な事故が起こってしまったようです。
マシンを吊るしながらクレーン車が走行するのは視野などの問題も出てくるのではないかと思いますし、今後の検討材料になっていくのかもしれませんね…。
死亡事故が起きてからこういった修正をしていくというのは、何とも残念な話ですが。
レースの方に関してですが、カナダはアメリカ大陸に属する国ですから、時差が大きく日本時間の深夜に行われました。
これからブラジルでサッカーのコンフェデ杯が行われる際も大変ですけど、今回のレースも録画で視聴しました。
しかし、録画で中継を見る前に、上記のニュースを見てしまったもので、正直気が気ではなく…。
結局マシンのクラッシュ自体がレース終盤に発生したもので、事故もレース終了前後に発生したのか、中継では事故に関しては一切わからなかったのですが。
優勝はレッドブルのセバスチャン・ベッテル。
勝ちパターンであるポールトゥウインでの勝利で、圧勝だったためか表彰台では一部ブーイングも聞こえてきました。
しかし、2位に上がったフェラーリのフェルナンド・アロンソは、3位メルセデスのルイス・ハミルトンとのバトルを制してのリザルトとうことで、決して見どころのないレースではなかったと思いますが。
これでベッテルは、チャンピオンシップでも2位アロンソに36ポイントの差をつけてトップを独走状態に。
ベッテルは大きく崩れていないことが、この差につながっているのでしょうか。
ちょっと今後のF1を盛り上げるためには、アロンソを筆頭としたベッテルのライバルに頑張ってほしいところですね。