土曜日の山形戦、兵働がボランチへ

 6月は日本代表がW杯アジア最終予選コンフェデレーションズカップなど迎えるため、J1の日程がお休み。
 そのため、ひさしぶりJ2が土曜日開催ということになります。
 現在のJリーグでは土曜日にJ1、日曜日にJ2が開催される日程が基本となっています。
 いろいろなことが言われていますけど、J1開催がない6月にJ2を土曜日開催となるということは、普段J1を優遇する形で土曜日に日程が組まれているのかなと感じます。


 まぁ、それに関しては仕方のないこと。
 メディアの露出や運営も含めてJ1を立てて注目を浴びたいという考えはおかしくないと思いますし、それで悔しければ頑張ってJ2から這い上がるしかないわけで。
 決してJ2がおもしろくないとは思いませんけれども、レベルの差などは当然あるものですし、J1昇格の権利は皆持っているわけですから、J2の不遇を嘆くのではなくJ2をより盛り上げつつ、J1昇格を目指したいところです。


 そのJ2を盛り上げる意味でも、6月はチャンス…と言いたいところですけど、実際には世間の注目は日本代表に行くでしょうし、月末にナビスコカップもあったりしますから、そう簡単ではないのでしょうね(笑)
 それでも生で試合を見たいという人や、Jリーグを見たいという層を少しでも引っ張れればいいのですが。
 まぁ、個人的にもW杯予選、コンフェデなどは楽しみではあるわけですが、コンフェデは時差の関係で日本では早朝にキックオフというつらさもありますし…。
 ブラジルW杯本番も日本のファンにとっては悩ましい時差の問題が出てきそうです。



 さて、J2では前節終了時に首位が入れ替わりました。
 首位神戸と対戦した鳥取が、ジェフからレンタルしている久保のゴールを守りきり1-0で勝利。
 G大阪は愛媛に逆転で2-1の勝利をつかみ取り、勝点3を獲得。
 これで開幕前、一番の優勝候補だったG大阪がついに首位に浮上したことになります。


 しかし、G大阪は代表活動のため、6月は遠藤、今野といった主軸が不在に。
 この影響がないはずはないわけで、この期間に勝点をどれだけ死守できるかに注目ですね。
 第5節に行われたジェフ戦も代表組不在でしたが、あの時は元ジェフの倉田からチームを引っ張って行こうという姿勢が感じられましたし、倉田がどこまでやれるのかにも注目かなと思います。


 一方の神戸も開幕から好調でこのまま今期は独走かと思われていたのですが、ここにきて負けや引き分けなどが増えてきており、5月は2勝2敗1分の成績。
 このため、1位G大阪から6位ジェフまで勝点6差の混戦となっております。


 現在J1への自動昇格は2枠しかありません。
 以前のように、1位は独走してもらった方が計算が楽…というようなことを言っていられるような数字的な余裕はなくなり、自動昇格のためには少しでもチャンスは多い方が良い状況ではないかなと思います。
 そういう意味で、この混戦はジェフにとってもチャンスだと思いますし、J2を盛り上げるためにも今後も混戦で進んでいってほしいなぁと期待しております。



 ジェフは明日、山形とホームで対戦。
 山形は現在7勝8敗1分けで12位となっています。
 前々節の鳥取戦は6-0で対象となっていますが、前節の京都戦は1-2で敗戦しています。


 ジェフとしてはホームですし、当然勝ちたい試合ということになります。
 昨日話した通り、健太郎不在でどういったメンバーになるかが、まずはポイントかなと思います。
 BLOGOLAによると、ボランチに入るのは兵働とのこと。


 そうなると、パスワークの部分はむしろ普段以上にスムーズに行く可能性はあるかもしれませんが、2列目のボールを受ける形、そこからのチャンスメイク、そして、守備などに不安が出てくるのかなと思います。
 2列目の受ける形のチャンスメイクに関しては、誰が兵働の代わりに2列目に入るのか。
 ナムかジャイールあたりが候補になってくると思うのですが、それによって大きく展開は変わってくるともいます。
 ナムならば大きな流れは変わらない方向で期待されると思いますが、ジャイールならば個人技が期待できる分守備に課題はあるかもしれない…。


 そして、兵働のボランチとしての守備に関しても、不安な部分が出てくるかもしれません。
 先日取り上げた通り、ジェフの中盤の守備はボールサイドに人が寄る傾向にあり、ボランチ横のスペースができやすいだけでなく、片方のボランチがサイドの守備などに行って、ボランチが1人で中央を守るような時間帯も出きてしまいます。
 そういったときに兵働1人だとスピードなどの問題もあって、不安がある。
 サイドでの守備はすごく頑張っていたと思うのですが、それでもボランチとしてはアプローチの遅さだとかカバーリング能力などに課題が見えることが多いかなと。
 球際の強さに関しては、他の選手も課題が多いですからあまり言えないですけど…。
 まぁ、それでも1試合だけなら何とか誤魔化せるかな…とも思わなくもないですが、ジャイールあたりもスタメンとなると穴は増えてしまいますしね。



 それとともに注目は前節の課題。
 攻守におけるセットプレー。
 スタミナ不足。
 とどめを刺すためのもう1点。
 そのあたりをどう克服していくかですね。
 すぐに解決できる問題も少ないのかもしれませんけれども、少しずつ解決案を探っていくしかないですね。


 健太郎の欠場がいい意味でチームの刺激になれば。
 良い戦い方で連勝をした後の前節の敗戦でしたし、どういった形でもいいのでここから新たな一歩を踏み出すきっかけが見つかる試合になるといいですね。