伝統のモナコ、今年はロズベルグが勝利
今期のF1GPはここまで大きなクラッシュなどなく行われてきましたが、さすが市街地コースのモナコGP…。
若いドライバーたちのぼろが出てしまったというか(笑)
実にセーフティーカー3回導入、赤旗中断も行われる波乱のレースとなりました。
優勝はポールポジションスタートとなったメルセデスのニコ・ロズベルグ。
3連続ポールポジションだったわけですが、タイヤに厳しいマシンだったため優勝からは遠かったロズベルグですけど、抜けないモナコでようやく結果が出ましたね。
まぁ、抜けないモナコでの優勝とは言っても、これだけ荒れたレースを冷静に制覇したのですから、素晴らしい結果。
何よりもここ数レース、マクラーレンから移籍してきたルイス・ハミルトンを予選でも決勝でも上回っているというのが立派。
正直ロズベルグもいいドライバーだとは思っていましたが、ハミルトン相手にここまでの戦いができるとは思っていませんでした。
今後もこの2人の争いは楽しみですね。
2位、3位にはレッドブルのセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバー。
確実にポイントを稼いできました。
4位にはセーフティーカー中のピットインのタイミングミスにより、2位から4位まで落ちてしまったハミルトン。
5位にはフォース・インディアのエイドリアン・スーティルで、スーティルも地味ながら良いレースを見せてくれましたね。
フェラーリはフェリペ・マッサがマシンの問題もあって大クラッシュ。
フェルナンド・アロンソが7位入賞がやっとと思った以上に、苦労したウィークエンドでした。
このレースで話題になってしまったのが、危険なドライブでクラッシュを引き起こしたマルシャのマックス・チルトンとマクラーレンのセルジオ・ペレス。
ペレスはここ最近、チームメイトのジェンソン・バトン以上のスピードを見せることも増えており、速さに関しては評価を上げている一方で、相変わらず不安定な危ない部分も見せているところがあります。
モナコでもどうしても抜けないレイアウトで接近戦が増えるため、いつかはやるかと思っていたのですが、残り数周でロータスのキミ・ライコネンと接触してリタイアしてしまいました。
ライコネンはタイヤ交換をせざるを得なくなったのですが、最後の数周で怒涛の追い上げを見せ、10位ポイント圏内まで持ち込んだのはさすが。
逆にペレスはレース後も批判の的となったようで、ちょっと今後のレース次第では問題視される可能性もあるのかもしれませんね。