西部謙司氏「カギを握っているのは谷澤とナム」
なぜジェフ千葉はJ2で苦戦を続けるのか?方向性なきクラブが持つ不安材料(フットボールチャンネル)
西部謙司氏がフットボールチャンネルにて、「ジェフ千葉は昇格できるか?」というテーマの下、コラムを書かれています。
フットボールチャンネルでは西部氏にテーマを渡して、コラムを書いてもらう形が多いんですね。
内容に関してまとめると、まずこれまでのチームに関して。
・夏場までは首位争いをしているけれど、毎年30節前後で落ち込む
・過去3年間、サッカーのスタイルがバラバラ
続いて、今期のチームに関して。
・しっかりとビルドアップを行い、オーロイなど特殊選手に依存せず、きれいに崩そうというサッカーを目指している
・ジャイールは守備が出来ず、ドリブルが通用しなければマイナス面ばかりが残る
クラブレベルでの運営の問題に関しては…
・若手選手を獲得できていない
・「総合的なクラブの方向性については、他チームよりもかなり遅れている気がする」
これまで当ブログで書いてきた内容と、かなり近い観想ではないかなと個人的には思っています。
今期のチームの攻撃の狙いに関してもそうですし、ジャイールの問題に関しても話してきましたし、若手獲得の問題や方向性の曖昧さに関しては、毎年オフに話してきたつもりです。
毎年30節前後での失速に関しては、私のブログでもグラフで説明したばかりですしね。
ちなみに昨年の木山監督に関しても、パスサッカーで始めてカウンターサッカーに変更したことを何度か指摘してきましたが、この点に関しても西部氏は「よく言えば柔軟、悪く言えば場当たり的な対応」と分析されています。
まぁ、今回取り上げたコラムはジェフサポ以外の方も読まれるのでしょうしまとめ的なコラムになりますから、細部の話になってくると違いが出てくるのかもしれませんけどね。
このコラムの中でも、一番興味深かったのはこちら。
プレーの質を上げることで、チーム力を上げていこうという姿勢は良い。一方で、目の前の相手を倒すために、相手の嫌がることをもっと仕掛けていく試合運びも必要だろう。
ただし、チームのスタイルがまだ固まりきっていない中で、特効薬に頼るのもためらいがある。逆に、自分たちの戦い方が定まっていれば、それに拘泥せずにアイデアを使えるようにもなるはずなのだが。
質の向上でカギを握っているのは、谷澤達也とナム・スンウではないかと思う。狭いスペースでパスを受けて、崩しにかかるクオリティを持っているからだ。
やはりこのチームでカギとなるのは谷澤と見ているようです。
そして、もう1人はその谷澤のポジションを伺う立場となるナムなのかなと。
バイタルエリアで受けて前を向き仕掛けるサッカーをメインとして考えるのであれば、それができる選手がカギとなるのも当然のこと。
兵働はパスは出せますけどマークの厳しいバイタルエリアで前を向いて仕掛けるのは難しい印象ですし、田中や米倉は裏に飛び出すタイプで、ジャイールもゴリゴリと前に仕掛けるプレーヤー。
バイタルエリアで前を向いて決定的なプレーができる選手となると、今のところ期待できるのは谷澤とナムなのかなと。
もちろん将来的には大塚や町田にも期待したいところはありますが、実戦レベルだとまだ課題も多いということなのかもしれません。
しかし、まだまだ谷澤とナムもコンスタントにいいプレーはできていない印象で。
前節では2人が同時に起用され、メインの狙いの中ではトップ下とセットとして考えられるであろうポストプレーヤーがいなかったことも大きかったとはいえ、共にプレーに悩みを感じましたし。
鈴木監督が2人以上に兵働を鍵として考えているのかな?と感じる点も気になる部分ではありますけれど、どちらにせよこの2人のうちどちらかがその形をモノに出来るかが大事なのかなと思います。
今までにも何度かできていたことはあるわけですから、そこに関してはもっと自信を持って、プレーすることが大事なんじゃないかなと感じるのですが…。
なお、西部氏はタグマ!というメルマガサイトで、新たに『犬の生活』を開始するそうです。
編集などの担当はエルゴラになるようで、こちらをご覧ください。
月額630円になるそうです。