小林可夢偉がザウバーの候補に?
WEC第2戦がスパ・フランコルシャンにて行われ、小林可夢偉の駆るフェラーリAFコルセ71号車は一時期レースをリードするものの、ピットストップで順位を下げLM-GTEクラス3番手でゴールとなったそうです。
開幕戦シルバーストーンでの2位表彰台に続いての3位となり連続で表彰台に登ったわけですから悪くない結果…といいたいところですが、クラス優勝は同じマシンを走らせた51位号車のジャンカルロ・フィジケラ/ジャンマリア・ブルーニ組。
そして、2位につけたのは開幕戦で勝利し、可夢偉と同じく昨年までF1で出走していたブルーノ・セナ擁するアストンマーチン。
1位、2位がライバルとも言える存在だっただけに、3位という結果は残念ですね。
しかし、次はいよいよル・マン24時間耐久レースということで、ここで勝利すれば大きく評価を高めることになると思います。
2位、3位と来ているわけですから、優勝の可能性も十分あると思いますし、良い結果になるように祈りたいところですね。
ル・マン24時間耐久レースは6月22日から開催されます。
その可夢偉に関してですが、ちょっと意外なニュースが海外で流れているようです。
今年から可夢偉に入れ替わる形でザウバーでF1デビューを果たしたエスティバン・グティエレスですが、なかなか良い結果が出せず低迷。
チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグがポイント圏内を争うレース展開でも、グティエレスはついていけていないような状況です。
そのためマスコミからは実力を疑う声が出ています。
今回のニュースもグティエレスの解雇をチームが否定したという話ですが、Blickは可夢偉、セバスチャン・ブエミ、スイス人のファビオ・ライマーなどが後任候補にあがっていると報道したそうです。
ザウバーがスイス系チームということもあって、スイスメディアのBlickはザウバーの報道を多く取り扱っています。
時に可夢偉に厳しい報道もしてきたBlickですが、ザウバーとつながっているのか去就に関する報道なども当たるときは当たるといった印象で、まったく可能性が0とは言えないのかなぁとも思わなくもありません。
グティエレスにはセルジオ・ペレスからの流れで、多くのメキシコマネーがザウバーに投入されています。
そのためチームもグティエレスを切れないところがあるのだと思いますが、来期にはペレスが移籍したマクラーレンからタイトルスポンサーであったボーダフォンの撤退が決まっており、メキシコのテルメックスがその後を継ぐのではないかといわれています。
グティエレスの実力に問題があればメキシコマネーも来年からペレスに一本化する可能性はあり得るのでしょうし、そうなってくると状況が変わる可能性はないとは言えないのかなと…。
まぁ、それでも予算の厳しいザウバーですから、今年の予算をキープするためにも現状維持が理想なのでしょうけどね。
ともかく、可夢偉としてはWECでアピールし続け、F1チームとの交渉を密にとっていくしかないのだろうと思います。
フェラーリAFコルセからフェラーリF1へというのが理想だとは思うのですけど、フェリペ・マッサが好調なだけでなく、フェラーリ育成ドライバーのジュール・ビアンキが下位チームのマルシャで素晴らしい走りをしているだけに、状況は芳しくないわけで。
F1復帰への可能性が1つでも増えることはいいことだと思いますし、小さな可能性でも大事にしてほしいところですね。