今週末WEC第2戦 小林可夢偉に加えて中嶋一貴、井原慶子も参戦

 今週末WECの第2戦がスパ・フランコルシャンで開幕します。
 オー・ルージュを駆け上がるマシンを、F1より一足先にみられることになりますね。


 フォーミュラー・ニッポン改めスーパーフォーミュラ出場のため、WEC開幕戦は欠場していた中嶋一貴トヨタから出走。
 元F1ドライバーで昨年フォーミュラー・ニッポン最後のチャンピオンとなった中嶋は、先日のGT500でも初優勝を達成するなど今年も結果を残しています。
 LMP1のライバルであるアルディに開幕戦勝利を奪われたトヨタは、第2戦から2013年仕様のTS030ハイブリッドを一台のみ投入することになるそうです。


 また、LMP2では井原慶子も第2戦から出場決定。
 昨年のWECでは日本人としても、女性としても唯一のフル参戦ドライバーとなりました。
 元々はレースクイーンとして活動していた井原ですが、サーキットでレースを見ることで、本人もドライバーとしての道を目指すことに。
 26歳と遅咲きのドライバーとして国内でデビューした後、イギリス・フォーミュラ・ルノーやフランスF3、イギリスF3などに出場。


 一度はレース活動を休止していましたが、昨年ル・マン24時間耐久レースを目指し、本格的にレースに復活しました。
 現在では世界を股にかけて教育・環境における講演会や東日本大震災における活動などを行い、今年に入ってからFIAの評議委員会にも日本人として初めて選出され、女性ドライバーの育成や女性の交通安全運動などを行っていくことになるそうです。
 F3時代から活躍は存じ上げていましたが、まさか世界的な"スポーツウーマン"として地位を確立されるとは想像できませんでした。
 もちろん、それだけの努力家であり素晴らしい行動力の持ち主であるということは、経歴だけを見てもなんとなく伝わってくるのかなと思うのですが。


 フェラーリ・AFコルセから小林可夢偉が参戦するLM-GTEクラスでは、前回1位、3位だったアストンマーチンが2台体制から3台体制に増強。
 更なる苦戦も予想される中で、連続表彰台が目標になってくるのでしょうか。
 元F1日本人ドライバーでも中嶋や佐藤琢磨が結果を残している状況ですから、可夢偉もうかうかしていると世間から忘れ去られる存在になりかねないような気もします。
 ただでさえあまり目立たないLM-GTEクラスでの出走となるわけですから、しっかりと結果を残していってほしいところですね。



 レースの放送は日本ではJ SPORTSで行われます。
 また、開幕戦ではFIAによるWEC公式サイトでもライブストリーミング中継が行われましたので、第2戦も行われるのではないでしょうか。
 ル・マンなども以前からそうでしたが、複数クラスが同時にレースをすることで、長い時間行われる耐久レースでも飽きさせないという意図があるのかなぁと今更感じたりもしました。
 日本人ドライバーの活躍に期待したいところですね。



 明日以降は更新がお休みとなります。
 次の更新を一にするか迷っていたのですが、twitterでもリプライをいただきまして、日曜の夜に愛媛戦の感想を上げたいと思います。 
 遅い時間になると思いますが、よろしくお願いいたします。