多くのバトルが見られたバーレーンGP
治安問題なども不安視されたバーレーンGPですが、問題なく開催されました。
レースでは中盤以降が思ったよりも混戦で、様々なのバトルが見られました。
予選での一発の速さはあるけれども、レースになると安定したタイムの出せないメルセデス勢。
逆にタイヤを持たせることができ、レースペースの安定したロータス勢。
そして、中段から上がってきたフォース・インディア勢の頑張りもあって、多くの接戦が見られました。
しかし、優勝したレッドブルのセバスチャン・ベッテルは余裕の走り。
序盤で2位につけていたフェラーリのフェルナンド・アロンソに、DRSのトラブルがなければもっと面白い優勝争いが見られたのかもしれませんが、トラブルの結果2度も余計にピットインしなければならず、最終順位も8位に。
2位にはロータスのキミ・ライコネンがつけ、3位にはチームメイトのロメイン・グロージャンが続きました。
グロージャンはここでようやくライコネンと同じパッケージのマシンを使わせてもらえたようで、それによる改善も大きかったのかもしれません。
小松エンジニアの指導もあってか、今年のグロージャンはだいぶ落ち着いたレースができるようになりましたね。
このウィークエンドでは、ピレリタイヤのパンクも目立ちました。
メルセデスのルイス・ハミルトンやフェラーリのフェリペ・マッサに問題が起き、突然のバーストのように見えましたから、今後も少し心配です。
ピレリは今年でF1との契約が切れ、来年は韓国のハンコックが契約するのではないかという報道も出ています。
ハンコックはブリヂストン撤退時も次期F1タイヤとして名前が挙がっていましたが、その時はモータースポーツでの大きな実績がなかったのですが、現在はDTMにタイヤを供給しています。
ピレリの撤退が噂されているのも、タイヤの摩耗の激しさなど、悪いイメージのほうが先行している部分があるのではないでしょうか。
ピレリとしては摩耗の激しいタイヤによって、ピットストップの回数などを増やしレースを面白いものにしたいという話はしていましたが、それにしても不安定すぎるという問題があって。
供給初年度などはまだ大目に見られていた部分もあったと思うのですが、今年で3年目にも拘らず数周しか持たないソフトタイヤなどが出てくると、信頼問題にもかかわってくるように思います。
タイヤはレースに大きくかかわってくる要素なだけに、今後の変化が気になるところです。