ソフトタイヤでの混乱の中で
今週末には早くもバーレーンGPが控えていますが、先週末には中国GPが行われました。
中国GPではPM2.5の影響かメルセデスのルイス・ハミルトンが目と鼻に問題を抱えて会見をキャンセルするというアクシデントもありましたが、バーレーンでは昨年に続きGPを開催する政府に対してのデモ活動が行われるなど治安問題が不安視されています。
10月開催の韓国GP開催に対しても、北朝鮮のロケット問題で懸念の声を上げている欧州のサイトもありましたし、まぁいろいろありますよね。
さて、中国GPですが、非常に複雑なレースとなりました。
原因となったのは、ソフトタイヤの摩耗の速さ。
今期より一層摩耗のひどくなった印象のピレリタイヤに加えて、上海国際サーキットの路面状況も良くなかったのが影響した模様です。
土曜日の予選では、各ドライバーがタイヤを温存したいがため、一発勝負に。
そして、Q3では予選アタックで使用したタイヤが決勝スターでも繰り越されるため、予選アタックをしないドライバーまで出てきます。
決勝でもポールスタートだったハミルトンがトップをキープしますが、すぐにソフトタイヤが厳しくなってフェルナンド・アロンソ、フェリペ・マッサのフェラーリ勢に一気に抜かれてしまいます。
そのハミルトンはたった4周でタイヤ交換をせざるを得なくなり、フェラーリの2台もその直後にピットイン。
後続のミディアムタイヤ勢はタイヤを交換しなかったため、大きく順位が入れ替わります。
しかし、ミディアムスタートのドライバーもどこかでソフトを履かなければいけないわけですから、実際の順位が読みにくい展開に。
最終的には3番手スタートのフェラーリのアロンソが優勝。
2位には2番手スタートで技術的な問題からスタートを失敗した上、マクラーレンのセルジオ・ペレスに押し出される形で接触しながらも粘りの走りを見せた、ロータスのキミ・ライコネンが。
そして、3位にはハミルトンが入り、4番手に予選アタックを取りやめミディアムスタートとなったレッドブルのセバスチャン・ベッテルが入りました。
結果的にはソフトタイヤ勢が成功した形ではありますけど、それも速さがあったからこそできた作戦とも言えるかもしれません。
逆にレッドブルなどはタイヤに厳しいマシンといわれているからこそ、ミディアムスタートを選ばざるを得なかったのかなぁと思います。
今後もタイヤのマネジメントが非常に大事になってくるのかなと。
ただ、ピレリのソフトタイヤに関してはあまりにも評判が悪かったのか、バーレーンでも使用予定だったものの取りやめたようですが。
この影響がどのように今週末出てくるのか気になりますね。
明日明後日は更新お休み。