「引用と転載」と「ディフェンスライン」

 なんだかすごいタイトルになってしまいましたが、あまり気にしないでください(笑)
 群馬戦はアウェイゲームだったということもあって、J'sGOALの方にあまりジェフの選手たちのコメントが載っていなくて。
 ジェフの公式サイトの試合結果ページには、試合後の選手たちのコメントが掲載されていて、面白い話も出ているのですが…。


無断転載・引用禁止について(ジェフ公式サイト)
 

 ジェフの公式サイトは引用禁止と書かれているのですよね。
 一応、以前よそ様に陰口を言われたこともありますので確認しておくと、文章の引用と転載というのは別物であって、転載はいけませんが引用に関しては法で認められている行為ということになります。


引用Wikipedia
朝日新聞デジタル:著作権について朝日新聞
JMPA 日本医書出版協会 引用と転載(日本医書出版協会)


 簡単に説明すると、引用とは文章などの一部をお借りして使用すること。
 しかし、あくまでも文章などのメインは自分で作られるものであり、引用部は参考程度となっていること。
 本文と引用部分が明確に区別できること。
 引用先を明確にしておくことなどが、条件となっています
 また、著作権法39条によると、時事問題だけに関する文章などは転載しても構わないと書かれています。
 だから、共同通信社時事通信社などの速報的な記事は、他社でもそのまま使用されているということではないでしょうか。


 「引用禁止」と書かれているサイトなども、法的には禁止することは出来ないのではないかと言われています。
 だからなのか、ジェフの公式サイトも「引用禁止」というタイトルではありますが、本文を読んでいくと具体的な部分は曖昧な印象も受けます。
 というか、スポーツクラブの公式サイトという性質を考えると、「引用禁止」にしてしまうメリットがよくわからないなぁと思ってしまいます。


 確かにスタジアム内の写真や動画などに関しては、各々の肖像権やJリーグ・スカパーの著作権などの問題もあるでしょうから、クラブが取り締まらなければいけないという意味で使用を禁止する意図もわかります。
 ジェフは以前、わざわざ「応援サイト管理者の皆様へのお願い」ということでニュースを出して、写真や動画の削除を求めたこともあります。
 そのお願いは今でも変わっていないものとして捉えているので、自分もあれ以来写真などはアップしないようにしていますし、個人が掲載・作成しているジェフ関係の写真や動画などのブログ、ツイート、Facebookのウォール等々は、拡散(紹介)しないように気を付けているのですが。



 話は少しずれまずが、そういえば北九州戦後に鈴木監督は勇人と高橋のけがに関して説明していましたが、ジェフの公式サイトではあそこだけバッサリ消されていましたね。
 少なくともそういった情報を流したくないのは監督ではないということになるわけで、開幕前にTGのメンバーを隠していたのも現場主導だったのか疑問が出てきてしまいます。
 先日もジェフの選手がテレビ番組に出演していたにもかかわらずジェフ側からのアナウンスがなかったですし、単純に仕事量を減らしたいだけなのでは…と勘ぐってしまったり。
 もし秘密主義でやっていくのであれば、マスコミ対策も含めてしっかりと芯を通してほしいものだなぁと思ってしまいます。


 「引用禁止」に関しても、余計な問題を増やしてほしくないというだけだったりして…。
 まぁ、クラブが何かを求める以上は基本応じるのがサポーター・ファンだと思っていますので引用などもしませんが、しっかりとそれなりの説明というものもしてほしいものだなぁと思ってしまいます。
 Facebookはすごく頑張っているんですけど、なんだかその分公式サイトとのギャップを大きく感じてしまいますね…(笑)




 そのあたりはさておき、ジェフ公式サイトの群馬戦の結果に掲載されたジェフ選手たちの試合後のコメント。
 健太郎や勇人、岡本などが、やはり守備に関しての課題を取り上げています。


 引用が出来ないので書きにくい部分がありますが、その中でも面白かったのが健太郎の話で、前からの守備がうまく出来ておらず、コースも消せていないという話をしていますね。
 その上で、後方が押し上げて前を行かせるようにできればいいとのこと。
 個人的にもその考えに納得です。


 前からプレスをかけてDFラインの押し上げを期待するよりも、DFラインを押し上げて中盤から前の守備エリアを減らし、前方の守備の負担を軽減して、活性化を促した方が効果的ではないかと思います。
 後ろの押し上げなしで前からのプレスを仕掛けるだけでは、前方の選手が広いエリアを無駄に走るだけになってしまうかもしれませんが、DFラインを上げられれば少なくともMFラインも上げざるを得なくなり、全体的な押上が期待できるのではないかと。
 もちろん最終的には前からの守備もラインコントロールも改善していかなければいけないですしDFラインを上げるリスクも大きいですが、現状ではどこかでリスクを負ってでも変えていかなければいけない部分があると思います。



 ただし、現状の守備陣を見ると、「上げたくても上げられない」状況なのかなぁとも思わなくもありません。
 群馬戦で左サイドから展開されて孝太にボールが渡り、ミドルシュートを打たれたシーン。
 その後、跳ね返りを相手選手に拾われて危なく失点するところでしたが、あの場面でもサイドから展開された時に山口智が細かなポジション修正をできず、深く守ったままでオフサイドラインを下げる恰好になっていました。
 当たりだとか空中戦など局面では強い山口智ですけれども、あのプレーの感じではなかなかラインを積極的にあげるのは難しい気もします。


 とはいえビルドアップでも貢献していますし、他の代わりとなるとなかなかいない。
 良太もスピードはなく深く守りがちでしたしですし、キムなども経験は少ないですから、そうなってくると基本は今のメンバーで頑張ってもらうしかないわけで。
 やはり現状のままで、勇気を持って少しでも前に出てもらうという部分を期待したいところなのかなぁと思います。