波乱の開幕戦を制したのはキミ・ライコネン
先週末はF1開幕戦オーストラリアGPが行われました。
優勝を決めたのは、ロータスのキミ・ライコネン。
開幕戦ということで、レース前から様々な予想がされたGPでしたが、ライコネンの優勝予想というのはあまり多くなかったんじゃないでしょうか。
予選は大雨の影響でディレイスタートで行われました。
しかし、ルイス・ハミルトンやフェリペ・マッサがスピンするなど、難しい状況に。
ケータハムのヴァン・デル・ガルデ、シャルル・ピック、ザウバーのエステバン・グティエレスなど新人でスポンサー付きのドライバーの多くがクラッシュ。
日本だけでなく欧州でも言われていたように、持参金ドライバーが多すぎるのではないかという問題が、早くも表に出てしまった印象もなくはありません。
もっともいきなりのウェットコンディションで、マシンのパフォーマンスなどを考えれば難しい部分もあったと思いますが。
Q1終了時点でより激しい雨となり、予選はまさかの日曜順延に。
その日曜日午前も雨がらみの展開となりましたが、徐々に路面はかわいていき、ポールポジションはレッドブルのセバスチャン・ベッテル。
2位はチームメイトのマーク・ウェバーに。
今年もレッドブル優勢かと思われましたが、決勝では意外な展開に。
ポールスタートのベッテルはそのままラップリーダーにとどまりますが、フェラーリのフェリペ・マッサ、フェルナンド・アロンソが猛追してきます。
レースペースではフェラーリのほうが速く、ピットストップの感にアロンソが逆転。
しかし、その間にさらに上を行ったのが、他車が3ストップの間に2ストップ戦略でトップに立ったライコネンでした。
優勝はライコネンで、アロンソ、ベッテルが表彰台。
マッサ、メルセデス移籍のルイス・ハミルトン、ウェバーと続きました。
レースのポイントはマシンにおけるタイヤへの優しさで、今年より持ちが悪くなったといわれるピレリタイヤに対し、ロータスの新車はかなりタイヤを持たせられる状況にあるようです。
逆にタイヤに厳しいレッドブルはレースディスタンスで辛かったようですね。
なかなか面白かった開幕戦。
雨絡みの展開だったので、まだ各チームの勢力図ははっきりしないところもありますが、ワールドチャンピオン経験者のライコネン、アロンソ、ベッテル、ハミルトンなどのバトルは、非常にレベルが高くクリーンでしたね。
しかし、やはり寂しいのは最終リザルトがテレビで表示される中に、日本の国旗が見当たらないこと。
競技として面白くても、最終的に応援に至るのは情熱だとか夢だとか感情的な部分だと思いますし、そういう意味ではちょっと何かが欠けた部分もあるように感じた今年の開幕戦だったのかなぁとも。
今週末には早くも次戦がマレーシアで開催されます。
フェラーリ、ロータスの実力は本物か。
メルセデスが浮上する中で、マクラーレンの苦戦はどこまで続くのかが、見どころかなと。
新人や移籍したドライバーなどのパフォーマンスも気になるところですが、やはり注目は次戦も上位争いになるのかなと思います。
明日の更新はお休み。