マクラーレン・ホンダ復活の可能性?
久々のどうしていくのか迷っているF1ネタ。
欧州のメディアがホンダのF1復帰を取り上げており、さらにマクラーレンとの交渉に入っていると報じられています。
当初は2015年にも復帰を言われていましたが、マクラーレンのチーム代表は2015年まではメルセデスとの契約があることを明言しています。
これまでも定期的にホンダのF1復帰は言われ続けていました。
第一期、第二期、無限ホンダ時代、第三期と長らくF1に携わってきたホンダですから、ホンダ=F1というイメージは海外でも強いのでしょう。
具体的にホンダがエンジンレギュレーションを取り決める会議に加わっていたという噂も流れてはいました。
また、ホンダ復帰と同時にマクラーレンにエンジン供給するという報道も、以前からされていたことではあります。
しかし、今回はドイツの有力メディアであるドイツの「Auto Motor und Sport」とイギリスの「BBC sports」が取り上げていること。
そして、かなり具体的な話が出ていることから、これまでのような実現性の低いニュースではないのではないかといわれている…というところでしょうね。
ホンダ復帰の可能性は2014年からエンジンレギュレーションが現在のものからV61.6Lのシングルターボエンジンになることもあって、期待されている部分があります。
エンジンレギュレーションが変われば既存のエンジンサプライヤーとも同じスタートで勝負ができるわけですし、F1のターボエンジンはホンダの得意な分野。
そして、マクラーレンは長らくパートナーだったメルセデスが単独チームとして参戦するようになり、マクラーレンとの距離が離れていく可能性も考えられます。
メルセデス本社の株主等はF1参戦の意義に疑問を投げかける機会が増えていますし、この辺り伝人をスイッチする可能性があるのではないか…ということです。
マクラーレンほどの名門が実績はあるとはいえ、いきなり一時期F1から離れていたホンダエンジンを採用するということになると、かなり異例なケースだと思います。
それでもこういった噂が流れるのは、やはりあの強かったころのマクラーレン・ホンダの印象が強いからでしょう。
ホンダとしても本当にいきなりマクラーレンと再びタッグを組むのであれば、相当のエンジンを準備できなければ恥ずかしい結果になってしまいますが…
もし参戦するとして、気になるのは、F1へのアプローチの仕方ですね。
第二期ホンダ時代はマクラーレン・ホンダなどで黄金時代を飾ったホンダですが、第三期は当初マシンも含めたオールホンダ体制でのF1参戦を目指したものの、マシンづくりはあきらめ結局エンジン供給に専念。
しかし、チーム運営にも力を入れるため、名門ウィリアムズへの供給の話もあったそうですが、出来たばかりのBARチームとのジョイントを蹴っていしまいした。
けれども、BARチームにはまだまだ力がなかった上に、ホンダのエンジンも首脳スタッフが「F1を甘く見ていた」と話していたように、力不足で。
その上にチーム運営を積極的に行っていく方向で、最終的にBARチームを買収したにもかかわらず、実質的な運営は元BARのイギリス人スタッフによって行われるなど、期待していた者としては非常に情けなく感じる状態だったわけですが…。
第二期で大いなる成功を果たしただけに、第三期はマシン作りや運営なども含めてオールホンダ…という流れであり、その考え方に関しては夢膨らむものがありました。
しかし、今回はマクラーレンへのエンジン供給の話が出ているくらいですから、エンジン供給のみに集中するということなのでしょう。
まぁ、それはそれでホンダらしくもあるとは思います。
正直に言えば第三期の杜撰とも思える運営を見ているだけに、そこまでワクワクはしないなぁという印象が今は強いかなぁと。
ホンダと同時期に参戦したトヨタも運営に問題を抱えていたように見えただけに、ますます期待値が下がっているのかもしれませんが。
F1に参戦しているホンダの姿勢というのは好きでしたし、ホンダが参戦することでまた日本でのF1への注目度や参戦企業、スポンサーなども増えるのでしょう。
そして、日本人ドライバー(…というかホンダ系ドライバー)にとってもチャンスが増える可能性もあるのかもしれません。
とはいえ、そのあたりも含めてどういったビジョンを持って、参戦するのかどうか。
プライドというかホンダスピリットを本当に見せてくれるかどうかが、第四期ホンダに期待できるのかどうかの分かれ道になってくるように思います。
まぁ、ホンダF1参戦の噂は今に始まったものでもないし、気長に様子を見ていきたいと思います。