元C大阪FWケンペスの獲得を発表

エヴェルトン・ケンペス・ドス・サントス・ゴンサウベス選手の加入について(ジェフ公式サイト)


 昨日、ジェフがブラジル人選手の獲得を発表しました。
 まったく知らない選手かと思いきや、昨年C大阪でプレーしたFWケンペスのことだったんですね(笑)


 ケンペスのプレーに関してはそこまで熱心に見たことはないですけど、ある程度ポストプレーもこなして、足元の技術もあって、ヘディングもできる選手といった印象かなと思います。
 何か強みが際立ってあるわけではないですけど、オールマイティなFWといった感じでしょうか。
 C大阪では昨年加入して、シーズン終了を待たずして10月に退団となっています。
 リーグ戦で27試合に出場して7ゴールと、そこまで得点を量産できるようなタイプではないのかなと思います。
 また、イメージではありますけど、若干動きがもっさりしているような気も。
 日本人選手と比べると、アジリティの部分はあまり期待できないのかなとも思います。


 来日前に「日本のサッカーに合いそうなブラジル人選手」という評価を受けている場合、割とこういった選手だったりすることが多い気がしますね…(笑)
 悪い選手ではないのだけど、どこか迫力に欠けるというか、一般的にブラジル人選手に求めているのはそこじゃないというか…。



 ただ、今回の場合、あくまでも藤田の穴を埋める補強なのでしょうから、ブラジル人選手として期待しているというわけではないんじゃないかと思いますし、平均点のCFWでもいいはずです。
 J2なら十分に活躍してくれるかもしれませんし、何よりも突然の藤田の移籍で一番補強しなければならないポイントだったCFWポジションでの補強でしたので、その補強効果は高いものになることが期待できるのではないでしょうか。


 このまま補強がなければ、もしかしたら菅澤体制時に実施されていた米倉のCFWもありえるのかな…なんてことも考えていましたし。
 サイドには田中や谷澤、深井、ジャイールなどもいて飽和状態だったこともあって。
 米倉のCFW起用もそれはそれで見たい気もしましたけどね。
 器用なプレーができないのであれば、いっそ一番前で起用して、仕事を限定してあげたほうが良いのかな…と。


 しかし、CFWはチームの戦術を考えるうえで、大事なポジションの1つだとも思いますから、ある程度の実績のある選手が補強できたというのが重要ではないでしょうか。
 昨年のC大阪では1トップでもプレーしていたはずですから、チームが1トップも2トップもこなせるようになるというのも選択肢を増やすという意味で大きいかなと。
 荒田も退団してしまい全体的なFW不足は変わらないですから、選手層からすると1トップのほうが良いのかな?とも思わなくもないですし。
 まぁ、このあたりは監督の考え方が大事になってきますが。



 これで今オフのジェフは、オーロイ、ロボ、藤田、荒田、武田、佐藤慎之介が退団し、坂本が引退。
 ケンペスジャイールナム・スンウキム・ヒョヌン、栗山、碓井が加入し、藤本が復帰。
 FWが減った分他のポジションの選手が増えた印象で、ようやくこれで昨年の戦力を維持したような感じでしょうか。
 未知数の外国人選手が増えましたので、そういった選手たちが期待以上の大活躍を見せてくれればプラスになりますし、逆になれば厳しい印象もありますが。


 主力選手たちはあまり変わっておらず、ベテラン選手が多い中で一歳平均年齢が増えることになりますから、そこに関しては不安材料も多いと思います。
 昨年の主軸として期待された山口智、兵働、勇人あたりも、怪我やコンディションの低下で1年間フルに良いプレーはできませんでしたしね。


 ただ、一番の懸念であった藤田の穴が、ケンペスの補強で埋まったというのはすごく大きなことだと思います。
 ケンペスがしっかりとCFWとしての役割を果たしてくれれば、センターポジションに一本筋が通るかな?どうかな?といった感じですし(ちょっと中盤はまだ心配ですが…)。
 外国人選手4人全員が大当たりするなんてことは難しいとは思うのですけど、ケンペスも含めてこの4人がどこまでやれるのかというのはすごく大事になってくる気がしますね。



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