ジェフ、20周年記念DVDのご紹介
すごい今更感が強いネタですし、ここを見に来ていただいているかはすでにチェック済みかとも思いますが、7月末に発売されたジェフ20周年記念DVD「JEF UNITED ICHIHARA CHIBA 20TH ANNIVERSARY 激闘の20年」をようやく視聴いたしました。
先行で予約をすると、特典としてイビチャ・オシム監督のロングインタビューを収録したDVDがついてくるとうことで私も予約購入しました。
しかし、発売当初はちょっと忙しくて、一度視聴するタイミングを逃すとなんとなく見る機会を失って、今に至ったということになります(笑)
基本的な構成としては、ジェフ創立からの歴史を試合のダイジェスト映像と、選手や監督など関係者のコメントと共に振り返っていく流れです。
第一章はジェフの話がベースではあるのですが、古河からジェフに移り変わった時期ということで、日本サッカー界のアマチュアからプロ化への期待や変化なども取り上げており、その間における関係者(当時の永井監督、江尻、中西など)の想いを知ることができます。
観客の増加、世界的な外国人選手とのプレー、プロ化に伴うプライドや責任など、このあたりの貴重な話を聞き出せているのは素晴らしいことだと思います。
第二章は、初の外国人監督となったヤン・フェルシュライエン監督が就任した1997年から。
98年初のナビスコカップ決勝進出や、J2設立の際にJ1参入決定戦を戦った選手の裏話だったりとか、その翌年の残留争いなどが中心です。
第二章は2002年までで、中西はベルデニック監督時代に自信をつけることができ、成績は下がったけれどベングロシュ監督の頃に勉強できたと、当時のジェフの方向性は間違っていなかったという話しをしていたのも印象的でした。
そして、第三章はオシム親子の監督時代。
ここからはオシム親子のコメントも使われていきます。
ここまで来ると、まだ記憶も新しいですね。
リーグ戦でタイトルがかかった試合でのプレッシャーや、ナビスコカップ2連覇を中心に取り上げられていました。
ここではもう少し、当時の強く・楽しいサッカーを見たいところではありましたが、20年を振り返る中で時間も限られているものですから、仕方がないのでしょうね。
第四章は2007年から。
主に残留争いに関してですね。
07年大分戦でのジェフ最多得点試合からのクラブ連勝記録や、08年のミラー監督時の残留劇、翌年の降格などに関して取り上げられています。
J2での2年間はあまり取り上げられていませんでしたね。
第五章は2012年となっており、今期チームの紹介などが行われています。
木山監督のインタビューも使用されており、注目の1つではないかなと思います。
「ボールを常に持って攻撃するチームにしたい」という話をされていますが、これはいつ撮られたものなんでしょう…。
通常盤には付いてこないDVDでは、20分間のオシム監督のロングインタビューが収録されています。
オシム監督は、走ることによってボールを保持することができ、選手たち自身が考えることで臨機応変に対応をして行く…と当時と変わらない話をしています。
ジェフ時代も、日本代表でも、それ以降も、ベースとなる哲学が変わらない印象ですが、練習でもそうやってブレのないベースを植え付けることでで、中西もDVDで話していたような、考えなくてもシステマチックに選手たちの足が動くサッカーを作り上げていったのかなぁとも思います。
そういったシステマチックな動きというのが、今のジェフにはまだまだ足りていないところなのかなぁとも思います。
まぁ、この辺りは基本となる考え方も違うかもしれませんが。
また、サポーターとの関係を近づけることができたと話しており、建設的な批判を受けることができたと話されています
それは素晴らしいことで、日本では選手を神格化してしまいがちだが、そんなことはないとのこと。
選手、スタッフ、サポーターがともにファミリー的なチームを作って、一緒に戦っていくことが大切だと考えていたようです。
以前からオシム監督はサポーターを大事にしていましたし、雰囲気なども大事にしていたのかもしれませんね。
DVD全体に関しては、正直そこまでは期待していなかったのですが、思ったよりも面白かったです(笑)
ダイジェストでも当時の映像がしっかりと見られるのは貴重ですし、インタビューも今までに聞かれなかった話も出てきて、興味深く聞くことができました。
サラッと阿部が出てきたのには、ちょっと驚きましたけど、その他にも佐藤勇人や山口智など、ジェフユース出身の選手たちがインタビューに答えています。
あれ、当初は巻が出てくるって書かれていたものもなかったでしたっけ…。
自分の記憶違いなだけかもしれませんが、巻側が断ったのかな?
Jリーグももっと過去の試合などをうまく商売につなげられればいいんじゃないかな?と思うのですけど、そうもいかないでしょうか。
こういった形でないと、商売に出来るほどの需要はないということなのかもしれませんが。
昔からのファンはもちろん、フクアリが出来たあたりからファン・サポーターが入れ替わっているといわれているジェフですから、新たなファン層に過去のジェフを知ってもらうためにも良いDVDなんじゃないでしょうか。
過去の栄光などに関しては、見方によってはなかなか悲しい部分もあったりしますが、その一方でより厳しく、内容の濃いJ1での戦いを再び見たい!とも改めて強く感じました。
DVDはジェフのオンラインショップで通常版のみ、発売中となっています。