イタリアGP、可夢偉9位フィニッシュもペレスは再び表彰台に
またなんとも取り上げるのもつらい、結果となってしまいました…。
金曜日のフリー走行ではマシンに問題が生じ、走行距離が稼げなかった可夢偉。
タイムも非常に悪く、土曜日、日曜のパフォーマンスが心配されたのですが、予選では奮起。
ストレートの長いモンツァで、前のマシンのスリップストリームにうまく入ってQ2に進出。
見事、決勝8番手グリッドを獲得しました。
チームメイトのセルジオ・ペレスはフリー走行までは好調だったものの、予選では12番手に終わりました。
しかし、決勝では両ドライバー、スタートこそ好調だったものの、ペースのほうは明らかにペレスのほうがよく、順位が逆転してしまいます。
1本目のタイヤから好調だったペレスはピットストップを引っ張り、可夢偉はタイヤを交換してもラップタイムが上がらず。
特にレース終盤のペレスは怒涛の走りを見せ、フェラーリ2台をごぼう抜きし、優勝したハミルトンにも追いつこうかというような走りでした。
可夢偉はなんとかポイントを獲得したとはいえ、チームメイトの活躍を見ると、見劣りする結果に終わってしまいました。
可夢偉がトップ10に残ったため、予選後タイヤを交換できなかったという問題はあったにせよ、それを差し引いても両者のペースの差は明白だったと思います(ニュータイヤでスタートしたペレスのほうがピットストップを遅らせることができた分、2本目のタイヤを有利に使用できたという部分もあったかとは思いますが)。
何が違ったのか、問題があったのか。
チーム側も「可夢偉が速くなかった原因を調べる」と話しているようですが…。
ペレスは5レースに一回くらい爆発的なパフォーマンスを見せることがあるので、それがこのレースだった可能性もあるのかもしれません。
それを安定感がないと見るのか、時折すごいレースをするドライバーと見るのか。
どちらにせよ、このレースでのペレスは素晴らしい走りをやってのけたのは事実です。
ペレスがエースとして一本立ちすれば、スポンサーのない可夢偉の立場は厳しくなるわけで。
実際マルシャのシャルル・ピックが持参金を引き連れてザウバーと交渉しているという話もありますし、難しい状況になりつつあるのかな…とは思います。
明日はジェフ戦があるので、次の更新は明日の夜遅くか、土曜日の朝にでも。