小林可夢偉、フロントロースタートも
夏休みが明けのF1GP。
小林可夢偉は2004年佐藤琢磨のヨーロッパGP以来、日本人2度目となるフロントローを予選で獲得しましたが、決勝では多重クラッシュに巻き込まれ、残念ながら13位でフィニッシュとなってしまいました。
金曜日から好調だった小林可夢偉。
雨の混じるフリー走行1回目で、1番時計を叩き出していました。
それでもトップチームは雨の影響を考えて本格的に走行していないところも多かったですから、まだ実力は把握しきれなかったのですが、金曜日午前のフリー走行3回目でも4番手。
そして、予選でも2番手タイムを出すことに成功しました。
フリー走行3回目からチームメイトのセルジオ・ペレスに負けていたのですが、大事なところであるQ1でそのペレスを上回ったというのは価値のある結果だと思います。
しかし、決勝では残念ながら、スタートで多重クラッシュのあおりを受けて、ピットイン。
マシンにダメージを抱えながら走行したため、13位がやっとということになってしまいました…。
スタート前にブレーキから煙を出していた小林可夢偉。
その影響もあってかスタートはあまり良いものではなく(本人はクラッチの問題だったと話しています)、そこで遅れなければ他車と接触しなかったという意見もありましたが、どうなんでしょうね。
後方から一気に順位を上げてクラッシュに巻き込まれなかったマルドナドのようなドライバーもいましたが、彼はジャンプスタートだったわけですし。
なお、この多重クラッシュの引き金となった動きをしたグロージャンは、ペナルティとして次戦イタリアの出場停止が言い渡されております。
F1では極めてまれな処置だと思うわけですが、グロージャンはこれまでにもこういったクラッシュをやってきていますので、そのあたりも加味してということになるのでしょうか。
表彰台どころかもしかしたら優勝も狙えるのではないかと思われていただけに、非常に残念な結果でした…。
ペレスも良い位置につけていたことを考えると、ザウバーのマシン自体が良い状態だったと思えるだけに…。
悔やんでも悔やみきれないレースではありましたが、また次のレースもあるわけで、頑張ってほしいです。