木山監督「その時に少し僕が嫌だなと思って」
木山隆之監督「自分たちが立ち上がり、ちょっとチャンスを作れそうな気配があった中で、ゲームが20分ぐらい流れていったと思うんですよね。その時に少し僕が嫌だなと思って。」(J's GOAL)
この試合に限らず、こういった時間帯は結構ありますよね…。
攻めていて、ある程度チャンスは作れそうな感じなんだけど、得点を奪いきれない時間帯が続く感じ。
それも時間帯が早く、まだ0-0などの状況において。
ボールを持てていて気持ちよく攻めることができているのだけれど、いい気分で攻めることができている分、満足感が生じてしまうのか、惜しいチャンスができることで許されてしまうというか。
相手としてもその時間帯は攻めさせているというよりは、耐えていることが多いとは思うのですけど、そこで相手としては攻め慣れてしまって、ジェフとしては得点を奪うことではなく、攻めていることに満足してしまっているうちにその時間帯が終わってしまうというか。
あるいは、攻め疲れてしまうというか。
相手も守り慣れていって、カウンターを受ける感じが多いかなと思います。
実際の町田戦に関しては、相手が守備はしっかりとしていて、いい気持ちで戦えたような試合展開ではなかったかもしれませんが、似たような展開はこれまでにもあったかなぁと。
ようするに、ジェフ対策として試合序盤の数十分をなんとか耐えて、ジェフの疲れが見え、集中力が落ちてきたところでカウンターを狙うというパターン。
アルディレス監督もまずは初めの数十分に失点しないことを言っていたようですし、相手の思惑通りの展開となってしまいました。
ジェフとしてはその前半数分の"いい時間帯"と思われる流れの時に、しっかりと得点を奪いに行くことが何よりも大事ですね。
そういった時間帯というのはジェフが攻め込んでいてゴール付近までボールを運べて、「この試合この後もチャンスが作れるだろう」なんて思ってしまうところかもしれないけれども、実際にはその時点ですでに相手の術中にはまっているかもしれない。
点を奪えなければいくらゴール前にボールを持ち込んで、たとえチャンスが作れても意味がないわけですから、実際には得点を奪うまでは"いい時間帯"でもなんでもないわけですね。
まぁ、ここまでの試合展開だと、早い時間に一点取ってそこでまた攻撃が失速してしまって、逆にやられるパターンもありましたから、そういった心配もなくはないのですが…(笑)
とはいえ、まずは点を取ることに力を注ぐことが大事ですよね。
得点を奪うところで大事なのは、その攻めている時間帯でスイッチをもう一度入れなおしてテンポを上げていくとか、変化をつけていくことが重要なのかなぁと思います。
現状だとともかく縦を狙って、ダメなら他へ展開という流ればかりで、その分展開への意識は薄く、サイドを使っても時間がかかってしまっていることが多いですし。
そのあたりの工夫や変化が、チームとして作れていくといいのでしょうが…。