町田戦、伸び悩みを払拭できるか?

 明後日はフクアリで町田戦。
 ジェフはホーム2連戦ということになります。
 町田と前回対戦したのは5月13日でしたが、その試合では6-1でジェフが大勝。
 今シーズンからJ2に昇格した町田ですが、アルディレス監督の下、守備的なサッカーではなく積極的なパスサッカーを演じています。
 そのため6-1でジェフが勝った試合でも町田がボールを持つ時間帯も多かったですけど、その分カウンターで攻め込むことができたと。
 ジェフとしてははっきり言って、やりやすい相手だったと思います。



 当時のジェフは、6連勝の中の4試合目。
 ゴールデンウィーク前の苦戦をようやく跳ね除け、調子が上がってきたところでした。
 このままいけば、優勝も十分いけるだろうと思える状況だったと思うのですが、6連勝以降はなかなか結果が伸ばせず。
 現在の順位も4位となっています。
 いまだJ2は混戦状況で首位大分との勝点差は3ではありますが、プレーオフ圏外の7位山形との差も勝点2と1試合で順位が大きく変わるような状況です。


 この混戦を抜け出せていないのも、チームが伸び悩んでいるというのが大きいのかなぁと。
 ゴールデンウィーク前の苦戦から、目指していたパスサッカーよりも木山監督本来のものと思われるカウンターサッカーを優先し、6連勝などにつながっていったジェフ。
 いわば背伸びした状況から、身の丈に沿ったサッカーに変えていったということなのかもしれません。
 しかし、戦い方を変えて一時的に盛り返したものの、遅攻の面は一向に向上されず、シーズンを折り返してきたところで、そのあたりの弱点も相手に研究されてきて、結果も伸び悩む状況になってきています。


 水戸時代の手腕は認めるものの、木山監督で引いた相手を崩せるのか…という疑問は就任前からあったわけですけど、それが今のところ出てしまっている状況ではないかと思います。
 そこにきてロボといった木山監督の好みであるシンプルなプレーができてある程度点が取れるタイプのFWを補強したわけですけど、やはりチーム状況を大きく変えることができるような選手ではないのかなぁと。
 基本的に木山監督の好みの選手ということで、周りの選手との"違い"の部分はあまり期待できないかもしれませんしね。
 わりと木山監督は、選手の好みがはっきりしたタイプの指導者なのかなぁとも。



 そんな中で打開策は?ということになってくるわけですけど、まずは町田のような前に出てくてくれるチームに対しては、強みであるカウンターで取りこぼさないことが重要になってきますね。
 現在町田は最下位で、ホームで戦うジェフとしては当然勝たなければいけない相手だと思いますし。


 問題は引いて戦ってくる相手に、どう対処するかということになると思います。
 あまり前向きな考え方ではないとは思いますが、遅攻で点が取れないのであれば、セットプレーの質の向上を目指していくとか。
 途中交代の選手を使ってのオプションでの攻撃を作っていくとか、そういった必要性も出てくるのでしょうか。


 もちろん、チームとして引いた相手からの点の取り方が、ロジカルに考えらているのならいいわけですけど、そのあたりが見えてこない印象で。
 そして、攻撃においての伸び悩みも感じるような状況では、ベースのサッカーはベースとして維持しておきながらも、オプション的な攻撃も考えていかなければいけないかもしれませんね。
 ここでベースをも変えるということになると、シーズンを通してフラフラとしていた2年前と同じようなことになってしまう危険性もありますし、ベースは維持しつつさらなる成長を期待したいところではないかと思います。