イギリスGPの結果で、可夢偉は厳しい状況に…?

 ウィンブルドンもあって、今月末からはロンドンオリンピックを行われるイギリスで、先週末F1GPも開催されました。
 可夢偉にとっては残念な週末ということになってしまいました。
 なかなか振り返るのもつらい作業ですね。


 可夢偉はウェットコンディションだった金曜日のフリー走行から好調で、ドライで行われた土曜日午前のフリー走行3でも好調。
 しかし、大雨で赤旗中断もあった波乱の予選では、ザウバー以外のチームが前車ウェットを使う中、ザウバーチームだけが浅溝のインターミディエイトを使用。
 しかも、可夢偉はなんどもチームにウェットタイヤの仕様を要求していたのですが、それを聞き入れてもらえず。
 結局、1周だけインターミディエイトを使用して、12番手。
 しかし、可夢偉はヨーロッパGPでのペナルティがあったため、17番手スタートとなりました。
 このチームの判断ミスが、この週末の悪い流れにつながったようにも思います。


 決勝でもマシンは好調で、可夢偉はポイント圏内を走行。
 このままいけばポイント獲得は間違いないと思われたのですが、なんと2回目のピットストップでオーバーラン
 メカニックも負傷してしまい、ここで十数秒タイムをロスしてしまいます。
 この結果、11位でのフィニッシュとなってしまいました。



 これまでは不運と、メカニックのピットストップのミスなどでなかなか良い結果の出ていなかった可夢偉ですが、ここ2レースのラストは本人のミスも目立ってしまっています。
 ヨーロッパでのマッサへの接触は微妙な判定によるペナルティかとも思ったのですが、動画を探してみると(F1では中継で使われなかった動画もニュースサイトなどを通じてアップされることも多いので)、可夢偉が行き過ぎていたようにも思いました。


 チームメイトのセルジオ・ペレスがこれまで2度も表彰台になっていることで、普段のコメントなどは変わりませんが、どこかに焦りもあるのでしょうか。
 つい佐藤琢磨BARホンダでのラストイヤーを思い出してしまったりして…。
 あの年の琢磨も、実力云々の問題を差し引いたとしても、ミスが多かったと思いますし。


 このレース後、ザウバーの両ドライバーは海外メディアでも批判を受けたようです。
 メディアの評価が絶対だとはいいませんけど、こういった論評も翌年のシート争いにかかわっては来るのでしょう。
 スポンサー云々の話もあるのでしょうしね。



 このレースで2位アロンソを抑えて優勝したウェバーは、その直後にレッドブルとの1年契約延長を発表するなど、すでに来季のシート争いも動き始めました。
 悪い流れではありますが、まずは冷静に自分の仕事をこなしてほしいところです。
 このレースでも速さはしっかりとあったわけですから、焦るなとは言いづらいですけど、あまり気負いすぎずにいつも通りの走りを見せてほしいですね。


 F1も中断期間となる夏休みまであと2レース。
 この2レースが可夢偉の将来を決める重要なレースになってくるのかもしれません。




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