波乱のマレーシア 優勝はアロンソ、2位にペレス
雨の影響もあり、波乱のレースとなったマレーシアGP。
今回はレースの結果を先に取り上げると、優勝はまさかのアロンソということになりました。
これまでのフェラーリの苦悩から考えると、予想外の結果ということになります。
2位にも驚きのセルジオ・ペレス、3位にはハミルトンが入りました。
ペレスはザウバー可夢偉のチームメイト。
F1で目下のライバルは同じマシンを駆るチームメイトですから、この結果は本当に悔しいものです。
自分はジェフ戦もあって昨日遅れてこのレースを見たわけですが、レース結果は映像を見る前に知ってしまいました…。
ですので、レースを見る前から悔しくて、頑張って消化した感じでした(笑)
…しかし、なんでこうF1で応援する(主に)日本人ドライバーが苦戦するとすごく悔しいんでしょうね。
もちろんサッカーだとか野球だとかを見ても悔しいんですけど、F1の場合、胸が痛い感じというか、心に刺さる感じというか。
サッカーも好きな友人と日本人ドライバーがF1にいなかった年に、「物足りないけど、気苦労がないのはいいね(笑)」なんてことを冗談で言ったことがありましたが。
なんというか、悔しさの種類が違う印象があります。
年間のレース数が少なくて一レースの重要性が違うからなのか、運も大きくからむからなのか…。
そして、こうやって文章を書くことで、また悔しさがこみあげてくるわけですが(笑)
マレーシアGPを軽く振り返ると、ウェットコンディションで始まった決勝。
徐々に降雨量も増していったところで、ペレスが素晴らしいタイミングでインターミディからレインタイヤに変更。
他車もタイヤを交換しているうちに上位に進出し、大雨による赤旗中断時にはマクラーレン2台に次ぐ3位につけます。
その後、マクラーレンがピットでのロスや他社との接触で順位を下げると、アロンソに次ぐ2位に浮上。
これだけならペレスの運ともいえるのでしょうが、終盤にかけてはもうスパートをかけアロンソを上回るタイムで迫っていきます。
最期は本人のコースアウトもあって追いつけませんでしたけど、鬼気迫る走りでした。
正直、悔しさもありましたけど、あの走りを見せられると認めざるを得ないところもあるかなぁと少し救われた気もします(笑)
あえてその終盤、路面が乾き始めた状況でドライのハード側のタイヤを使ったところ、ミディアムよりも良かったという後押しもあったそうですが。
可夢偉のほうは不運でしたね。
土曜日のP3まではペレスより常時ペースはよかったのですが、予選に入ってサスペンションに不具合が発生(それがわかったのは土曜の夜、というのも何とも…)。
決勝でも序盤にブレーキに問題が発生していたそうで、最後はリタイアで終わってしまいました。
ペレスが全車の中でも早期にレインタイヤに履き替えて成功したのにもかかわらず、可夢偉は長らくとどまって失敗するというのは、どうにも残念なシーンでした。
可夢偉にもチャンスはあった…とは言いたくないですけど、せめてまともな状況で走れたらなぁ…と思ってしまいます。
まぁ、こういったことはスポーツを応援する者にとってはつきものですね。
すごく悔しいですけど、その分普段からいろんなものをもらっているはずですから、こういった悔しさも共有してこそ…なのだとも思います。
それに何よりも本人が一番悔しいのでしょうからね。
ぜひとも次のレースでは可夢偉が上に行くように、頑張ってほしいところです。
できればペレスと戦術などが同じ条件で、真正面での対決なんてレースも、見てみたいですね。