ミリガン、メルボルン残留はなし ジェフに復帰か?

 オーストラリアAリーグが先週末レギュラーシーズンを終了しました。
 ジェフからレンタル移籍しているミリガンがプレーするメルボルン・ビクトリーは、最終節でパース・グローリーFCと対戦しましたが、2-4で敗戦となりました。
 ミリガンは前半ロスタイムにゴールを決めたようです。


 メルボルン・ビクトリーは最終的に8位でシーズンを終えました。
 これにより上位6チームが参加できるファイナルシーズンには参加できず、今期の全日程を終了したことになります。



 気になるミリガンの今後ですが、ヘラルドサンによるとジェフに復帰する可能性もありそうな書き方ですね。
 記事によると、「ミリガンは合理的なシーズンスタートを切ったジェフに戻り、彼の将来が決まる前に2012年のキャンペーンを完成させるでしょう」とのこと。
 ちょっとキャンペーンをどう解釈するかで悩みますけど、Aリーグでのシーズンのことで、ミリガンの将来は決まっていないけど、メルボルン・ビクトリーでのプレーはコンプリートしたということなんでしょうか?


 その後、ミリガンのコメントも掲載されており、「メルボルンでの生活は楽しかった。ここに戻ることは難しいが、いつか帰ってきたい」と話してるようです。
 また「多くの可能性をメルボルンと話し合ってきましたが、私には他の契約が残っています。よって、私は数か月間戻り、ハードワークします」とのことです。
 この文章を読む感じだと、本人はメルボルン・ビクトリー残留も検討していましたが、契約の問題もあってジェフに復帰するつもりであるということなのでしょうか。
 少なくとメルボルン・ビクトリー残留の線は低いような印象を受けますね。



 ジェフとしては今シーズンの戦力は固まりつつありますが、例えば右SBでは大岩が五輪と五輪準備期間で、戦列を離れることも増えていく可能性もあります。
 また、CBに関しても山口智、竹内、青木良太に続く選手がおらず、単純な人数不足も懸念されます。
 そして、オーストラリアでプレーしていた守備的ボランチも、健太郎などを補強し山口などもいますが、決して層の厚いポジションではないポジションではないかと思います。


 そういった面を考えると守備陣の層を厚くするというのは、1つの補強ポイントとして考えられるのではないでしょうか。
 また、外国人選手をプラスすることで可能性を広げるという考えもあると思います。
 もちろん実際に可能性が広がるかどうかは本人のプレーと、チームがどれだけ柔軟性を持ってやっていけるのか…というところも大きいですが。
 オーロイを途中起用したことなどを考えても木山監督は柔軟性もある方だとは思いますが、途中からは手の加えにくい後方のポジションですしね…。


 ただ、やはりDFラインのスピードとスタミナ面は個人的には心配な部分もあると思いますし、ミリガンが現在の主力選手たちにレギュラー争いを挑めるようになれば、チーム全体の活性化という意味でも期待できるのではないでしょうか。
 そう考えていくと、ピンポイントの補強ということにはならないでしょうけど、チームにとっては決して悪くない補強なのかなとも思います。
 本当に欲しいのは左SBだったりするのかな?とも思わなくもないですけど、時期を考えればあまり贅沢は言えませんしね。



 あとは具体的な契約や予算の問題なども絡んでくるはずですから、なかなか外から見えにくい部分もあるとは思いますが。
 まぁ、実際のところは契約も残っていて、うまいこと移籍先が見つからなかったという状況なのかもしれませんけどね。
 Aリーグサラリーキャップ(各クラブ年俸総額が235万豪州ドルまでというのが基本)などの制限があるので、移籍するにはいろいろと面倒なのかもしれませんが。
 ともかく、復帰が決まったからにはぜひ頑張ってほしいですし、良いプレーを見せて木山監督や主力選手たちを悩ませてほしいところではないでしょうか。
 Jリーグの冬の移籍ウインドーは3月末までですから、まもなく結論が出るのではないかと思われます。