レジナルドのタメと伊藤のパスワーク

 なんかtwitterで催促されたので、いつもとタイミングが違いますけどあげますよ。
 ちょうどいいので、ご報告させていただくと4月から環境が変わるので、更新の時間や回数が変わっていくかもしれませんが、よろしいでしょうか?
 今回みたいにできたら早くアップすべきなのか、それともなるべく時間を合わせるか、どっちがいいですかね(誰に聞いているんだろう…)。
 追記:一日の質や文量を下げる可能性があっても今までの更新ペース・スピードを保つか、更新ペースなどを下げて一回の質を考えるかということですね。
実際、質や量がかわるかどうかは、やってみないとわからないところもあるので難しいのですが…(笑)


 さて、ジェフはホーム・フクアリで徳島相手に3-0で勝利。
 レジナルドもデビューし、スタメン復帰した伊藤も良いプレーを見せてくれて、収穫の多い試合になったんじゃないでしょうか。
 これでリーグ戦では徳島相手に初勝利となったようです。
 苦手意識を払しょくした(?)という意味でも、良かったんじゃないかなと思います。
■伊藤のプレーから2ゴール
 ジェフはスタメンで登録したばかりのレジナルドがスタメン出場。
 前節まで右ウイングに入っていた田中に代わって出場し、そのままの位置に入りました。
 徳島のほうはFWキムがベンチにも入っていなかったですね。


 レジナルドは守備もしっかりして運動量もあって、まるで日本人選手のほうな勤勉さを見せてくれましあ。
 それでいてキープ力もあるから、今までジェフにたりなかったタメを作れる選手ですね。
 まだキレのほうはもう1つなのかなとは思いましたけど、それでも可能性の高さは感じました。


 また、怪我の勇人の代わりに右ボランチに入った伊藤もパスワークで貢献。
 試合序盤からきれいなショートパスをつないで、攻撃のリズムを作っていきます。
 ここまでの数試合はトップ下の兵働が絡まなければビルドアップのリズムが上がっていかないという印象がありましたけど、伊藤をボランチで起用することでピッチを広く使ったパスワークができていたと思います。
 徳島の方はジエゴの守備がおざなりで、ジェフはボランチから展開しやすかったというところもあったと思いますが。



 レジナルドのタメ、伊藤のパスワークによって大岩が前に上がれる時間とサポートが作れるようになっていきます。
 これまでの田中も良い動きは見せていましたが、どんどん前に仕掛ける選手なため、大岩が上がるタイミングというのがどうしても作りにくい問題がありましたが、レジナルドによって大岩が伸び伸びとプレーできるようになりましたね。
 これは武田も同様ですが、若い選手を積極的に使うのはいいけれども、若手SBが前のウイングをカバーするような印象もありました。
 これではせっかく若手選手を使っても…とおもっていたのですけど、ようやく右サイドに関してはよい状況が作れたのかなと感じますね。


 ただ、これによって大岩は高い位置でセンタリングを上げるところまで何度も行きましたが、センタリングの質は大きな課題でせっかくのオーバーラップも、実際に効果的な攻撃になったのは1,2回だけだったと思います。
 また、右サイドから攻撃しても深井がゴール前に入ってきておらず、中央の選手が人数不足になっていたシーンもありました。
 レジナルドのタメ、伊藤のパス、大岩の攻撃参加で右サイドから押し込むことはできましたけど、最後の質はもう1つだったと思います。
 もう少しコンディションが良くなっていけば、レジナルドのクロスなどももっと見れるようになっていくのでしょうか…。



 試合のほうは前半10分。
 左サイドからパスをつないでいって、中央で伊藤が受けて一度健太郎に戻したところから、右サイドに大きく展開。
 大岩がクロスを上げてレジナルドがシュート…という形が作れました。


 そして、前半16分。
 相手の長い楔のロングパスを伊藤がスライディングでクリアしたところから、前線の藤田が落として兵働が受け、最後は深井がゴール。
 伊藤は守備でも貢献していたと思います。
 続いて、前半31分には伊藤のCKから大岩がヘディングで競って2点目。
 大岩は高さ、強さの面では十分プロでも競り勝てていますね。
 伊藤のCKの精度の高さもやはり大きな武器になると思います。
■後半から流れが停滞
 後半に入ってから、徳島は徐々に失速。
 途中、一度盛り返しては来ましたが、ラインが下がりがちになっていた印象です。


 ジェフのほうは後半レジナルドにより自由を与えて、中央に入ってくるプレーも増えていったと思います。
 その分、大岩の前が空くことがおおく、タイミングのいいオーバーラップが活かされていたシーンが増えていったように思います。 
 後半13分にはレジナルドが右サイド低い位置でターンをし、左サイドの深井の足元にぴたっとはまる鋭いロングパスも見せてくれました。



 しかし、24分に藤田に代えてオーロイを投入したあたりから、流れが悪くなっていきます。
 オーロイは高さもあって足元の技術も正確ではありますが、現在レギュラーとなっている藤田に求められているのはそれに加えて運動量やプレスもあります。
 藤田が左右に流れたりポストを受ける動きをすることで、ビルドアップのサポートするというのが非常に大きいわけで、その点ではオーロイのプレースタイルでは難しいですね。
 また兵働と深井がポジションチェンジをして、兵働が左サイドに深井がFWの位置に入りましたが、こちらも同様に兵働がサイドに流れてパスワークに参加していましたが、深井は高い位置でのポイントにはなりきれず潰さるシーンが目立っていたと思います。


 ジェフからするといい流れではなかったですけど、徳島のほうも攻撃がいまいちで、完全には流れを引き寄せられなかったですね。
 徳島からすればあの時間に良い攻撃ができていれば…と思うのですが。



 そして、後半40分。
 大岩が右サイドから思いきってシュートを放ちゴール。
 これで試合は決まりましたね。
 大岩のシュートも凄かったですけど、左サイドからの展開に対して大岩がフリーで相手のラインも非常に低かったですね。
 徳島の守備も集中力が切れていて、運動量も落ちていたように感じました。


 大岩は前半にもレジナルドがサイドに開いているときにゴール前に入っていきましたし、前節もゴール前で惜しいシュートを放っていましたし、意外と攻撃に関しては外よりも中のほうが活きる選手なのかもしれませんね(笑)
 でも、それだけではダメなはずで、クロスのほうも磨いてほしいですが、それでも攻撃センスは強く感じる部分があると思います。
 試合はこれで決まって、3-0で終了となりました。
レジナルドが最後のピース?
 ジェフのパスワークがうまく行く場面というのは、SHやSB、FWやボランチなどがうまく絡んで、多くの選手が良い間合いで関係を作れている時だと思います。
 しかし、京都戦や福岡戦など内容が良くなかった試合というのは、相手の守備がきつかったこともあって、選手がうまく集まる前に潰されてしまうことも多かった印象です。


 そこでタメの作れるレジナルドが入ったというのは、チームにとって非常に大きいのではないでしょうか。
 周りの選手がサポートに行く時間が作れますし、どうしても”急”ばかりが多いジェフにおいて”緩”のほうも期待できる。
 かといって、周りのスピードを殺すようなプレーをするわけでもなく、うまくまわりを活かすプレーもできていた印象です。
 レジナルドが木山監督の目指すパスサッカーにおいて、最後のピースになる可能性もあるのかなぁとも思わなくもないですね。


 まぁ、今後「強引にやっても抜けるじゃん」と変に自信を持って強引なプレーをしてしまう可能性とか、マークが厳しくなって欠点が見えてくる可能性もあるので、一試合ではまだまだ分からないと思いますが。
 逆にこれでクロスの質なども期待できるのなら、すごい戦力になるじゃないかなぁという期待もありますが。
 特に後半の深井へのロングパスを見ると、クロスなどでもあげられるのではないか…と。
 タメを作れて精度の高いラストパスを出せる選手というのは、ここ数年ジェフにかけていた重要なプレーヤーだと思うので、今後のプレーに期待したいですね。


 また、伊藤もボランチでのパスワークにおいて、すごく効いていたと思います。
 勇人に比べると守備やスタミナでは勝てない部分がありますけど、セットプレーのキッカーとしても期待できます。
 昨年もボランチに入って良いパスを出していた…というか、伊藤ボランチのパターンしかビルドアップが期待できなかったくらいだったと思うのですが、伊藤と勇人のコンビでは高さに課題がありました。
 今年は健太郎もいますし、組織的な守備もある程度作れていると思うので、これで勇人への挑戦状を叩きつけたことになるのかな?とも思います(笑)



 あとは、今回の徳島もジェフのホームということもあってかいまいち動きが良くなかったので、コンディションが同等かジェフが相手以下の状況でもよい試合ができるかどうか。
 アウェイでもホーム並みの試合ができるかどうかが、すごく重要ですね。
 アウェイでも良い試合をして初めて満足すべきではないかとも思いますし、次の試合頑張ってほしいですね。