開幕戦、バトン優勝、可夢偉は6位!

 先週末、オーストラリアGPがメルボルンで開催され、いよいよ今期のF1も開幕となりました。
 開幕前テストでいろいろな情報は出ていましたが、驚きもある結果となり面白いレースだったと思います。


 予選Q1終盤ではすでに上位タイムを出していた小林可夢偉が、最後にソフトタイヤで走り全体のトップタイムをマーク。
 しかし、Q2ではウォームアップラップでウェバーに邪魔されたらしくタイヤが冷えてしまい、13位に終わってしまいました。
 Q1のタイムが出ていれば、7〜8番手には行けただろうということで、ちょっと残念でしたね。
 チームとしても「なぜそのタイミングで出したのか」という疑問が残り、今後の課題材料となります。
 ちなみにセルジオ・ペレスは、Q2に進出したもののギアボックストラブル。
 注目を浴びるロータスライコネンはQ1で敗退の18位、フェラーリアロンソ12位、マッサ16位と下位に低迷。


 ポールポジションはハミルトンで2位はバトンと、昨年はレッドブルに続いて2番手だったマクラーレン勢が予選で結果を出します。
 3番手にはロータスグロージャン、4番手には金曜から好調だったミハエル・シューマッハー。
 5番手にウェバー、6番手にベッテルレッドブルは予選で遅れをとりました。



 決勝ではスタートでハミルトンを抜いたバトンが、安定した走行でそのまま優勝。
 2位にはレース中盤のセーフティカー導入時に、タイミングの良いピットストップでハミルトンを上回ったベッテルが入り、ハミルトンは3位となりました。
 シューマッハーは序盤3番手を走行していたのですが、マシントラブルでリタイアと残念な結果に。
 4位にはウェバー、5位にはアロンソ
 フェラーリに関して思ったよりはレースでのタイムが良かったかなぁとは思わなくもないですけど、マッサは終始中位以下を走行しており最後はセナと絡んでリタイアと散々な結果でしたし、走らないマシンでアロンソが頑張ったともいえるのかもしれません。


 それ以降は接戦で、ラストラップに順位が大きく入れ替わるという波乱の展開でした。
 まず6位にはマルドナドがつけており、7番手に1ストップを成功させたペレス、8番手にロズベルグで9位に可夢偉、10位にライコネンという順位で走行していました。
 しかし、マルドナドが最終ラップに単独でクラッシュしてしまい、そのパーツをよけようとしてペレスが一気に減速。
 その際にペレスがロズベルグと接触したようで、両者コースオフ。
 最終的に可夢偉が6位でフィニッシュし、7位にライコネン、8位にペレス、9位ダニエル・リチャルド、10位ディ・レスタという順になりました。
 ロズベルグはペレスと接触した際にタイヤをパンクしてしまい、最終的に12位ということになってしまいました。


 可夢偉はスタートでの中盤勢の接触を避けたものの、その際に後ろからチームメイトのペレスにぶつけられリアウイングを壊しながら粘りの走行を続けました。
 元チャンピオンのライコネンオーバーテイクするなど可夢偉らしさも見せ、良い走りを見せてくれたと思います。
 最後は運もあったとは思いますが、悪くないスタートと言えるのではないでしょうか。


 意外なところではウィリアムズが思ったよりも好調ですね。
 ルノーエンジンがいいのかもしれませんが、ザウバーとのライバルになる可能性もあるかもしれませんし、嫌な相手ですね。
 まぁ、両ドライバーとも評価は高くない2人だと思うので(最終ラップにクラッシュというのも酷い結果だと思いますし)、
そこが隙となる可能性は十分あるのでしょうが。

 逆にフォース・インディアは思ったよりは良くないのかなとも思います。
 どちらにせよ開発費が期待できないザウバーは序盤が勝負といわれていますから、今のうちにポイントを1つでも多くとっておきたいところですね。



 開幕戦は意外なチームの飛躍もあり接戦も多く面白いレースだったと思うのですが、オーストラリアは公園内を使用する半公道のストップ&ゴーサーキットであり、各チームの本当の実力が分かってくるのはこれからとなるのかもしれません。
 エンジンが重要なレイアウトで、だからこそマクラーレンが好調だったのかもしれませんし、次のセパンでこそ真の勢力図が見えてくるのかな?とも思います。
 今週末には連戦で、早くも第2戦マレーシアGPがセパンで開催されます。
 今週末も良いレースを期待したいですね。