メルボルン・ビクトリー、ミリガン獲得検討か ラムは古巣復帰
Jリーグは新シーズンが開幕したばかりですが、オーストラリアのAリーグはレギュラーシーズンが残り2試合。
その後、上位6チームによるファイナルシリーズによって、最終順位が決まることになります。
シーズン終盤ということで、ジェフからメルボルン・ビクトリーにレギュラーシーズン最終戦までレンタル移籍しているミリガンの去就が話題になり始めています。
メルボルン・ビクトリーは現在8位。
6位ニューキャッスル・ジェッツとは勝点差9にまで広がってしまい、ファイナルシーズン出場の可能性は消えてしまいました。
よって、メルボルン・ビクトリーの今季最終戦は3月24日のパース・グローリー戦となります。
ミリガンは前節ファイナルシリーズ出場権を争っていた7位シドニーFCとの試合でも良いプレーを見せており、味方ゴールラインを割りそうなボールを2度もクリアするなど活躍を見せたようです。
チームでの評価も高く、残留を望む声も増えています。
こちらによると、「ジェフはミリガンの復帰を希望している。それには驚きはない。ビクトリーは彼をテストして正式なサインをすべきか?イエス。それが実際に起こるだろうか?ノー」と書かれています。
一方、こちらの記事には「レンタル期限が迫っており、ビクトリーは守備的MFとしてサッカールーズに選出されたミリガンを失う問題に直面している。しかし、ビクトリーはジェフからのミリガン買い取りを検討している。ミリガンは0-1で敗れたシドニー戦で輝いた数少ない選手だった」と書かれています。
ジェフとしては京都戦の内容を見ると、やはりDFラインに1人はスピードのある選手がいると違うのかなぁと感じました。
昨年のジェフも決してDFラインは深く守っておらず裏を取られることもありましたけど、そこにミリガンが追いついて凌ぐというシーンはよくありましたし。
あるいはSBのクロスの質というのが、攻撃において重要なポイントとなっていますから、右SBでの起用も考えられるでしょう。
ボランチにおいても京都戦では相手を潰しきれず、前を向かせてしまうシーンが目立っていましたから、ミリガンを獲得して底を補強するというのも考えられなくもないかもしれません。
もちろんこれらは京都戦での話であって、今後改善されていく可能性もあるとは思います。
大岩など若手選手の成長を考えるのであれば、現行のまま行ったほうがいいという考え方もあるかもしれません。
しかし、チームの可能性の幅を広げるという意味においては、戦力面を考えるとミリガン復帰という案もありえなくはないのかなとも思います。
やはり大切なのはクラブのビジョン、今季の目標、そして、優先順位はどこにあるのかですね。
今期の目標や補強動向などから察するに、今期もJ1昇格が第一優先なのではないかなと自分は感じるのですが…。
あとは、現戦力でどこまでの伸び代が期待できるのか?といったところも重要ですね。
もちろん、そこに予算なども関わってくるはずですが。
しかし、オーストラリアの報道だとメルボルン・ビクトリーはミリガンの完全移籍での獲得を強く希望しているようですし、ジェフはそこまでミリガンの重要性を感じていないのかなと思いますから、このままの状況だと移籍となる可能性のほうが高いのかもしれませんね。
あちらの方がミリガンへの期待が高いのであれば、それは仕方ない流れなのかなぁとも思います。
なお、昨年レンタルでジェフに所属していたマット・ラムは、FCエドモントンに復帰する模様で、練習試合に出場したようです。
ゲッセルの方はまだ所属先が決まっていないのでしょうか。
ジェフ退団後、母国オランダでのインタビュー記事はいくつかアップされており、こちらでは「ジェフが最後のクラブだったかもしれない」と話しているようで、このまま引退という可能性もありそうです。
この記事にはジェフ時代の写真も複数アップされており、ゲッセルは「非常に良い施設、美しいスタジアムがあり、熱狂的なファンがいた」という話や「日本食をまた食べに行きたい」という話をしています。
この他の記事でも「日本のサッカーはJ2でも非常にレベルが高かった」という評価をしていましたし、概ね日本での生活にはよいイメージが残っているのかもしれませんね。
今後どういった道を歩むのかはわかりませんが、2人とも今後の飛躍を遠くから祈りたいと思います。