小林可夢偉が2011シーズンを振り返る
ザウバーで2シーズン目を終了した小林可夢偉のインタビューが、こちらなどで掲載されています。
今期に関してはルーキーのセルジオ・ペレスと組むことになって、リーダーとしての役目を任されたことに対して「簡単なことではなかった」と振り返っています。
また、シーズン途中からの低迷に関しては、一時はFIAが禁止を発表したブロウンディフューザーの開発を終了したことが、チーム全体の遅れにつながったと話しています。
これに関しては、チームの首脳も同じ感想を述べていますね。
まぁ、チーム側の言い訳というか、むしろなぜ結果的に禁止されなかったことがわかった時点で、開発をやめてしまったのかなぁと感じてしまいますが。
一度、開発を中止したものを再開するのは難しかったのかもしれませんけど、他チームも基本的には同じではないかと思いますし。
可夢偉に関しては淡々と職人のように仕事を遂行することに関して、日本人ジャーナリストも褒めていましたね。
「ポイントを獲得してきますよ」といって、実際に粘りの走行でポイントをとってくるのだから凄いと。
しかし、一方でマシンに合わないサーキットでは、はっきりとレース前から難しいと話していることもあって(笑)
細かなレギュレーションだとかマシンのパーツなど細かなことに関しても、「知らない」と言っていることが多かった気がします。
個人的には、もう少しガツガツと行ってもいいのかなぁと思わなくもないですね。
可夢偉がベッテルを評価している時に「いつも一生懸命で、F3時代からチームのみんなとうまくコミュニケーションをとっていた」なんて話をしていますけど、可夢偉はチームリーダーとしては少し淡白なところもあるのかなぁと。
クビサがいなくなったロータス・ルノーも「クビサはリーダー役を立派に果たし、チームに問題がある時は机を叩いていた」何てことを言われていましたしね。
いつまでも自分の仕事だけに集中する職人タイプでも悪くはないのかもしれませんし、F1のグリッド全体を考えればそういったキャラクターがいてもいいのかな?とは思うのですけど、可夢偉本人のステップアップを考えるとやっぱりチームを引っ張っていく力量も求められるのではないかなぁと思ったりします。
そのあたりが来期の課題なのかなぁと。
それと1シーズンを通して、コンスタントな活躍が出来るようになれるかどうか。
ペレスも可夢偉も来期でザウバーとの契約が切れ、上位ドライバーもハミルトン、ウェバー、マッサあたりは来年末に動く可能性がありますから、2013年の交渉が本格スタートする来年夏までが本当の勝負になるはずです。
そこまでにステップアップを証明できるだけのパフォーマンスを見せられるかどうか。
そこのチャンスを逃してしまうと、年齢などからしても上位チーム移籍はかなり難しくなるかもしれませんね。
頑張ってほしいと思います。