ジェフ対湘南の練習試合は2-1でジェフの勝利

 選手の土曜日、湘南との練習試合が行われました。
 メンバーやスコアはジェフ公式サイト湘南公式サイトなどで。
 湘南も天皇杯川崎戦が控えており、それぞれに思惑のある練習試合だったのかなと思います。


 私も天皇杯で対戦する清水サポのスパイさんをエスコートしながら、観戦してきました(笑)
 いろいろと面白い話を聞かせていただき、ユナパやフクアリの環境を絶賛してくれていました。
 ジェフとしては、それに恥じないクラブチームを作っていきたいところですね。
 来年はフクアリに試合を見に来てくれるという約束も取りましたので、それにも期待しましょう(笑)



 試合の方は45分×3本で、45分終了毎にPK戦を行う形式でした。
 PK戦の結果はあまり芳しくなかったですね…(笑)
 文字通り45分が一本ずつの試合といった感じでしたから、試合全体に関して評価するのはしづらい感じだったと思います。 
 少なくとも2-1で勝ったということに関してはあまり意味がなく、内容もそこまで良かったかと言うと、もう少し…といった感じだったと思います。
 戦術面に関してはやはり後方で細かくつないで、ウイングがアタックを仕掛けるサッカーというのが基本なんだなぁ…というのが、改めて感じた印象ですね。
 ウイングが相手の裏を突いて飛び出していける状況なら、チャンスは作れる。
 しかし、そうでない状況では、攻撃の形すら作れない内容でした。


 初めは深井や林といった裏を取るスペシャリストがその仕事を任されていたから上手く行きましたけど、2人が交代してからは攻撃に行き詰まりを感じました。
 ウイングのタイプの問題だけでなく、裏を取られないように相手に引かれた時にどうなるのか、ウイングが個人能力で止められたら(FC東京戦はそうだったと思いますし)どうするのか…というところも、やはり気になるところです。
 実際、湘南戦でも遅攻状態の時にウイングやSBが高い位置まで持ち込んだ状態では、簡単にクロスを上げない約束事なのかな?とは感じましたけど、ではそこからどう崩すのか?といったところまでは見えてきませんでした。
 まぁ、次の対戦相手の清水は前に出てくると思いますからカウンターは狙いたいところでしょうけど、もしビハインドになった時にどう攻撃を作るのかなどに関しては、心配なところもあるんじゃないかなぁと思います。
 また、両ウイングだと深井、林だとやはり守備で緩さが問題になってきそうで、林の寄せの緩さなどが気になりました。
 だから、これまでの試合では守備の出来る米倉を右ウイングで起用していたところもあるんじゃないかと感じましたが、この日の1本目では米倉を1トップで起用しており、ウイングがサイドの裏を狙うことを主眼に置いていた印象です。
 このあたりは対戦相手の清水も見据えてのテスト…といった意味合いもあったのでしょうか。



 加えて守備面ではある程度引いたところからプレスをかけていくだけに、選手全員の運動量と守備の厳しさが重要になってきますね。
 スタメンの運動量が落ちたり、メンバーが変わって守備が緩くなったりすると、そこから前を向かれて少しずつ”ずれて”しまう。
 特に中盤の運動量と守備が肝となる戦術だけに、あの選手は使わないんだろうなぁとかも思いましたし、坂本や山口がインサイドハーフで使われているのも納得でした。
 基本的に攻守において1トップから、全員がファイトしなければいけない戦い方ではあり、それはジェフらしいサッカーとも言えるのかな?とは思うのですが、そうでない選手はやはり難しいと。
 1トップのオーロイなどは、どうしても浮いて見えましたけど…。



 選手個々に関しても普段、公式戦には出場していない選手はもちろん、加入が内定している大岩や町田も見れたのは収穫でした。
 大岩は思ったよりもSB慣れしていた印象で、攻撃参加のタイミングやボールの呼び込み方なども良かったですし、町田もボールを持った時の前への仕掛けや中央に入ってからのパス技術、勢いの良いプレッシングなどでも可能性を感じました。
 もちろんまだまだミスも多く、プロの厳しさを知るのはこれからなんでしょうけど、将来を楽しみにしたいと思います。


 …あと、益山は思ったより落ち着いてプレーできるようになっていたので、そこは安心しました。
 CBは層が厚いポジションだとも思いますし、トップの試合に出るためにはそこからどう自分の強みを作っていくかなんでしょうけどね。
 来期以降に向けて、更なる成長を期待したいと思います。