菅澤「スカウトに動いた選手の90%は落とした」

今日はジェフ千葉の菅澤大我コーチのこぼれ話を。
ヴェルディのジュニアユース監督時代、「スカウトに動いた選手の90%は落とした」という凄腕だ。
有望株は当然ほかのクラブと競合するわけで、それをことごとく引っ張ってくるのはかなりの力がいる。(海江田哲朗

 現在、ジェフトップチームの実質の指揮をとっているとも言われる菅澤大我氏。
 これまでに東京V、名古屋、京都などで指導をし、ユース年代の指導者として名高い菅澤氏ですが、ユースの選手を惹き付けるスカウトとしても素晴らしい実績をお持ちのようですね。
 なお、ご紹介させていただいたブログによると、地理的な問題で獲得したくてもできなかった選手がいたそうで、その選手とは横浜FMの小野裕二だったそうです。



 チームの体制が定まっていないクラブは、そろそろ来季の準備をしていかなければいけないはずで。
 同じようにトップチームの監督選定に失敗したと思われる浦和は、浦和ユースで山田、原口、濱田らを育てた堀監督をトップに昇格させています。
 しかし、来季に関してはオーストラリアのアンジェ・ポステコグルー監督を招聘する可能性が報じられたように、堀監督の来季の続投はわからない状況となっているようです。
 ユースに戻す可能性もあるということではないでしょうか。
(関係ない話ですけど、浦和ってACLでの活躍や現オーストラリア代表監督のオジェックスピラノビッチの存在もあってオーストラリアでの知名度が高まっているのかもしれませんね。)


 個人的には、ジェフも菅澤コーチはU-18に戻した方が良いのではないかと私は思います。
 U-18で選手を育てるというだけでなく、有望なユースの子供たちを集められる…というのはユースとってすごく重要ではないかと思いますし。
 確かにトップチームでも菅澤コーチのサッカーをしっかり見てみたいという思いもなくはないですけど、せっかくアカデミー改革も軌道に乗り始めた段階に入ったところだと思いますし、今アカデミーの体制を変えてしまうというのも不安が残るのではないかと思います。
 朴アカデミーダイレクターや大木監督などもいるはずですけど、菅澤氏の存在というのは重要だったはずではないかと。
 だからこそ、トップチームに緊急登板させられたのでしょうし。



 それに菅澤さんだとS級ライセンスを保持していないので、どうしてもお飾りの監督を付けなければいけないという問題もあるはずで(笑)
 もし来季も菅澤コーチ体制をトップで取るのなら、監督にはカリスマ性があるけれど、実質の指導はコーチに任せるような人材が欲しいんじゃないかと思うのですけど、なかなかそういった監督もいないんじゃないでしょうか。
 イメージとしてはブッフバルト監督とエンゲルスコーチのような感じなのでしょうけど、日本人監督ならS級ライセンスが必須となりますし、そういった方達は本来ならば自分が主導権を持ってチームを指導したいはずですしね。
 監督としての神戸さんは、ちょっと頼りない気がしますし…(笑)
 まぁ、ジェフにはS級ライセンス保持者としてもう1人、斉藤和夫さんがいるはずなので斎藤さんと二人三脚で…というのもできなくはないかもしれませんが。


 しかし、やっぱり「育成のジェフ」を本気で再建するためには、U-18に戻すべきではないのかなぁと思います。
 アカデミーの再建こそが今のジェフに残された数少ない希望だと思いますし、そのアカデミーのキーパーソンすらもコロコロと変えてしまっては、本当に何も残らなくなってしまうのではないかと思いますので。


 まぁ、ともかく来季の体制は非常に重要だと思いますので、慎重に考えてほしいですね。
 その前にしっかりと現状のクラブの問題を見極めて、クラブの方向性を決めることが何よりも重要だと思いますが。