韓国GP優勝はベッテル トロ・ロッソの巻き返し

 昨年も決勝で大雨が降り、波乱の展開となった韓国GP。
 今年も金曜から雨が降り天候が心配されましたが、予選、決勝ではなんとか持ってくれましたね。


 予選ではハミルトンが今期初のポールポジションを獲得し、昨年から続いていたレッドブルの連続ポールポジションをストップしました。
 フリー走行でも好調でしたし、日本GPでも決勝ではバトンが優勝。
 ついにレッドブルが勢いを落とし、マクラーレンが逆転するのか?と思ったのですが、決勝では予選2位のベッテルがスタートで首位に立つと、そのまま危なげなく優勝。
 2位に落ちたハミルトンは3位ウェバーの攻撃から順位を守るのがやっとの状況でした。


 4位にはバトン、5位、6位にアロンソ、マッサ。
 そして、7位にはロズベルグを抜いてアルグエルスアリが入り、9位にもブエミが。
 10位にはディ・レスタが入りました。



 コンレース一番の驚きはトロ・ロッソでした。
 ここでマシンをアップデートしてきたのですが、小林可夢偉によると一気に1秒近く速くなったのではないか…とのことで。
 ポイント争いをするザウバーとしては、3ポイント差まで追い上げてきたトロ・ロッソのスピードは脅威ですね。
 ザウバーはシーズン後半から低迷していますし、今期だけでなく来季以降の勢力争いでも不安が募ります。


 可夢偉は予選では鈴鹿に続いてチームメイトの前に立ちますが、スタートで接触してパーツを壊すと、中盤にも達者と接触しダメージを負ってしまいました。
 そのあたりの不運もあって、決勝では戦えない状況で15位フィニッシュとなってしまいました。
 鈴鹿では良い状況だっただけにこの結果は残念ですが、残りレースでの巻き返しに期待したいと思います。