ドワイト監督「反応がリアクションになっていました」
ドワイト監督
「ホームでは我々が主導権を握るべき、ボスになるべきでありますが、そういったことは前半、起きませんでした。反応がリアクションになっていました。アクションを起こすのか、リアクションを起こすのかは違っています。リアクションでは遅すぎる。だから、セカンドボールを全て彼らに奪われてしまいました。」(J's GOAL)
先月発売されたサッカー批評のインタビューでも、ドワイト監督は自分達がボールを保持してゲームを支配していきたいと言うような話をしていました。
そういった考えが前提としてあるから、リアクションよりもアクションだし、カウンター攻撃も作れていない(というかあまりカウンター攻撃を作って行こうという意思を感じない)ということなんでしょうか。
しかし、いわゆるアクションサッカーを目指しているわりには、ボールを保持したところからの自発的な攻撃の崩しの意図などはまったく作れておらず、ドリブルなど個人技を頼りにした攻撃になっています。
速攻ならまだしも遅攻でドリブルだけの攻撃では、どうしても狭い局面でのプレーとなり、難易度の高い攻撃となってしまうはずで。
結果的に、セットプレー頼りの攻撃となっている印象です。
また、シーズン前半までの4-2-3-1で2列目の3人が守備でプレスをかけていく、攻撃でもどんどん前に仕掛けていく状況なら、相手への圧力もかけられアクションサッカーを目指す方向には適していると思います。
しかし、現状の4-4-2だと前2人からのプレスが上手く機能しないことの方が多く圧力をかけられていないし、中盤が1人少ない分厚みも作れていない。
そんな状況で全体のラインを高く保とうとするから裏が空いてしまい、結局高いラインは保てず間延びして3ラインの間にスペースができてしまう…と。
そして、スパスパと縦パスを通されてしまう…というわけですね。
こういったチーム状況では、アクションサッカーだけを狙うというのは難しいと思います。
状況が良ければ時間帯によってはゲームを支配できるかとは思いますけど、チームの状態や大島・深井の起用法などを見るとむしろリアクション寄りなチームになっているのではないのかなと。
そんな状況でもアクションにこだわってしまうと、中途半端な状況になってしまう…というか、少なくとも現状はそうなっているんじゃないかなぁと思います。
ともかく、残り試合も9戦のみとなったわけですから、やれることとやれないことをしっかりと整理して、勝ちにこだわる形を作ってほしいと思います。
ここまで来て、理想ばかりを掲げても、手遅れになってしまうだけかもしれないわけですからね。