バリチェロ「テストドライバーになりたかった覚えはない」

ドイツのAuto Motor und Sportは、バリチェロは、プラクティスで自分のマシンを使ってさまざまなパーツの実験をし、テストカーとして扱うのはやめてほしいと述べていると報じている。
「僕はテストドライバーになりたかった覚えはない」とバリチェロが述べたといわれている。
ハンガリーバリチェロは通常のセッティングに戻したところ、再びマルドナドより優勢に戦えたということだ。(AUTOSPORTweb

 小林可夢偉ザウバーでの立場も、バリチェロと同様なんですかねぇ。
 ハンガリーの土曜日フリー走行でも、良く分からないセッティングを試させられて、タイヤが”予想通り”ダメになって、意味のないセッションとなってしまったそうで。
 それまでも可夢偉の方が、フリー走行でいろんなパーツを試す傾向にありますし、ロングランなどを任されることが多いですよね。
 それだけマシン開発の面では信頼されているのでしょうが、その分自分がやりたいことはできていないと。
 どちらも共通しているのは、若いドライバーの方に大きなスポンサーが付いていることですね。


 そういえば、セルジオ・ペレスにはマッサの後釜として再来年からのフェラーリ入りの噂もあるとか。
 記事中にもあるように、アロンソが2006年末までの契約を残しているので、それまでは「文句を言わないドライバー」がほしいところで、ペレスは凄く人が良さそうなのでそういう意味もあるのでしょう。
 ただ、それだけではなく、もしかしたらスポンサー目当てという部分もあるのかなぁと。
 しかし、あのフェラーリがスポンサーを重視してドライバーを選ぶとなると、それこそプライドに傷が付きそうですけどね。
 もちろんザウバーでのペレスの走りは「まずまず」といったところではあるのでしょうけど、マッサの状況を見ればフェラーリでは「まずまず」だけでは許されないでしょうし…。



 なお、バリチェロは今期限りでの解雇が噂されており、その場合はフォース・インディアスーティルか同じフォース・インディアのテストドライバーを務めているヒュルケンベルグが加入する可能性が浮上しているとのこと。
 ヒュルケンベルグとなれば、1年でウィリアムズ復帰となります。


 ただ、ここにきてシューマッハーが引退の可能性を示唆しており、その場合フォース・インディアのディ・レスタがシューマッハーの後釜になるとも言われていますから、そうなればまた状況は変わってくるのかなと思います。
 確かにウィリアムズは名門で、来年はルノーエンジンを搭載するわけですが、それでも現状を見るとフォース・インディアが大差で勝っていますから、どちらがいいかは悩ましいところでしょうね。
 まぁ、このあたりの結論は、もう少し時間がかかるのかなぁと思います。