村井、湘南戦で今季初出場

 湘南戦の後半37分、山口に変わって村井が投入されました。
 村井はこれが公式戦で、今季初出場となります。
 今期、村井は練習試合などではボランチで起用されており、本人は「左サイドバックでのプレーはびっくりした」と試合後に話しています
 このことからも、事前の準備なしでのSB起用だったんでしょうね。


 ウイング、SBで起用されている選手でクロスの質の面で期待できる選手というのが、現状だと深井くらいしかいませんから、村井のSB起用には期待したい部分もあります。
 チームも攻撃面で停滞感が見られますしね。



 ただ、湘南戦でもそうですが、今期はサイドをえぐっても中央にオーロイしかいない…という場面が目立っていましたし、ゴール前の動きを作っていかなければ、なかなか簡単ではないのかなぁと感じます。
 結局は”オーロイあて”の形にせよ、センタリングからゴールを狙うにせよ、チームとして相手守備陣を混乱させる動きが出来なければ、『個人技頼り』の状況からは抜け出せないのかなぁとも思います。



 また、坂本は「ベースは守備なので、もう一度、その部分をしっかりとやっていきたい」と話しています。
 実際、湘南戦では中盤の守備も緩く、DFラインも下がりがちで、守備で受け身になる時間帯も長かったと思います。


 ただ、このチームの理想の守備というのは、どういった形なんでしょうね。
 基本的にはリトリートの意識が強く、ラインも下げないところがポイントだと思うのですが、そこからボールホルダーを囲みに行く意識もあるようで、中途半端にボールを追ってしまうシーンも目立ちます。
 最終的にはCBを中心としたゴール前中央の堅い守備がウリといった印象を受けますが、中盤の守備などを見ると綺麗に整備された守備とは言い難いような。


 個人的に一番守備面で可能性を感じたのは、ちばぎんカップだったんですけどね。
 相手がサイドで前を向いてボールを持てていないときは、逆サイドのウイングの選手が中に絞りつつ、2列目の3選手が一世に前にプレスをかけていく。
 リトリートする時とプレスに行く時の守り方もはっきりしていて、穴も少なかったんじゃないかなぁと。
 もちろんドワイト監督就任直後で、新チームの粗さはまだ残っていた残っていたものの、その分やることは明確だったような…。



 現在はプレスからボールを奪うシーンというのもあまり多くないように思いますし、状況に応じてどこでボールを奪いにいくのかという部分も含めて、もう一度守り方をはっきりさせる必要性があるのかもしれませんね。