小林可夢偉、トップチーム昇格を目指す?

 先日、スイスの『Blick』が「近いうちにザウバーは小林可夢井との契約を延長する」と報じましたが、その後、可夢偉本人が「時期相応だ」と話したと報じています
 この記事の中には、元F1ドライバーで現在はテレビ解説者として有名なマーティン・ブランドルが、”ワールドクラスのドライバー”と評価しているとも書かれています。


 また、可夢偉自身は今後の契約は急がないという話をしつつも、「レッドブルマクラーレンはトップチームですが、彼らにスペースがあるとは思っていません」とも語っております。
 しかし、メディアによってはこの記事を「可夢偉はトップチームの空きを待つ」とも報じているようです(笑)



 ここ数週間の間にも、マッサの評価がなかなか上がらなかったり、ウェバーがチームオーダーを無視しチームとの関係がぎくしゃくしているのではないかと話題になっています(その結果、ウェバーの代わりにライコネンレッドブル加入?なんて噂もまた出ていますが)。
 現実的にはなかなか上位チームのシートは空かないのではないかとは思いますが、何があるかはわからないF1の交渉関係ですから、状況が有利な時は様子を見るというのは正しいのかもしれませんね。
 一方でイギリス人ということもあってか、ポール・ディ・レスタも評価を高めており、場合によってはディ・レスタに先を越される可能性もあるのかもしれませんし。
 まぁ、第一候補であるメルセデスGPへの移籍なら、あまり「羨ましい」とは感じないかもしれませんが(笑)


 まずは今回のように来季の契約に関して前向きな意味で話題に上るというのが、トップチーム昇格への第一歩だと思いますし、今後は注目を浴びた状況で更なる結果が出せるかどうかが重要ですね。
 チームメイトのペレスも着実に結果を出している状況ですし、まずは目の前のライバルを凌駕するほどの活躍を期待したいところだと思います。
 その上で、もしもトップチームに何らかのサプライズがあったら、ステップアップできる状況をキープすることが、今の可夢偉にとってはベストなのかもしれません。


 …それと現状では、もしザウバー残留ならセルジオ・ペレスと同時期に発表されるのではないかと思うので、ペレス残留の噂が出始めてきたら可夢偉の方も発表があるのかなぁとも思います。
 なお、そのペレスは元フェラーリ育成ドライバーということで、9月にフェラーリでテストを行うそうです。
 可夢偉に先を越されている状況を考えると、フェラーリ移籍は現状ではありえないでしょうけど、それでもトップチームにこういったコネがあるのは羨ましいですね。
 もちろんお金の関係もあるのでしょうけど、もしもフェラーリ移籍となったら、メキシコのスポンサーも付いてくるのでしょうし…。
 まぁ、可夢偉だって、トヨタのコネがなければF1参戦のきっかけも難しかったでしょうし、それを言っても仕方がないところですが。