小林可夢偉、まもなくザウバー残留を発表か

 小林可夢偉ザウバー残留が、まもなく発表されると報じられています
 ザウバーの本拠地があるスイスの『Blick』が報じたもので、海外メディアも「たくさんのファンがおり、”多くのチーム”にとって魅力的なドライバー」と評価しているようです。
 昨シーズン後半のアグレッシブな走りから可夢偉のファンは海外でも多いようで、twitterなどネット上のコメントなどでも良い評価を受けていました。
 これまで多くの日本人ドライバーが参戦してきたものの、ここまで海外で評価されたドライバーというのはあまりいないのかもしれませんね。



 しかし、来季の移籍に関しては、トップチームのシートにあまり動きがないようで、ステップアップは難しそうですね。
 フェラーリのマッサやメルセデスGPミハエル・シューマッハーも残留しそうですし、ハミルトンがレッドブルに移籍するという報道も出てはいますが、あまりその可能性は高くないのではないかなぁと。
 ルノーに関しては空きが出る可能性もありますが、先日も話した通り、予算不足と多くの主力スタッフ流出で不安材料も多いですし。
 ルノーとしてもクビサのマネージャーとしても、クビサ復帰の可能性はギリギリまで引っ張ってくるかもしれませんから、そうなると交渉も面倒なことになりかねません。
 クビサ云々を抜きにしても、スポンサー持ちのドライバーを優先する可能性は十分あるでしょうし。


 そう考えていくと、ザウバー残留は妥当な判断なのかもしれません。
 まぁ、何が起こるか分からないF1界ですから、もう少し様子を見てもいい気もしますが…。
 ザウバーとしても可夢偉は、どうしても残留させたいドライバーだと思いますし。
 もっとも今季で契約が切れるといわれていた可夢偉ですが、1年間のオプションがあるのではないかとも言われているようですし、他の例を見てもあまり交渉事でごねているドライバーには好感が持てない場合もあるので、ここは素直に残留を決めてしまった方がいいのかもしれませんね。



 F1は今週末イギリスGPが開催されます。
 イギリスGPからブロウンディフューザーの規制が行われ、アクセルを開いている場合以外での排出が禁止されます。
 これによりレッドブルあたりは0.5秒近く遅くなり、ブロウンディフューザーの開発が遅れているチームには追い風になるのではないかと言われています。
 ザウバーもその恩恵を受けられるのかもしれません。


 ただ、ここ数レース、ザウバーはマシンの性能不足が目立っています。
 テクニカルディレクターのジェームズ・キーによると、予選での改善を目指しているとのこと。
 可夢偉はコメントを聞くと決勝ペースにあわせたマシン作りをしているようで、あまり予選での遅さを気にはしてなかった印象もあるのですが(タイヤを温存できるというメリットもありますし)、このあたりがどう出るのか。
 穿った見方をすると、可夢偉とチームの意見が食い違いをみせている部分があるのかなぁとも思わなくもないですが…。
 ともかく、このまま悪い流れになることだけは避けたいはずですし、シルバーストンは高速サーキットでマシンとの相性の良さも期待できるはずですから、良い結果を期待したいところですね。
 今週末のイギリスは、一時的に雨が降るという予報もあるとか…?



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