ウィリアムズ、ルノーとエンジン契約

 以前から噂には上がっていましたが、現在コスワースエンジンを使用しているウィリアムズが、来季から2年間ルノーエンジンを使用することを発表しました。
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 今期これまでのウィリアムズは、チーム創設以来最低の成績となっています。
 それと今年初めのチーム株式上場が重なり、株価の低迷に繋がったため、主軸スタッフの退団を発表。
 今回のルノーエンジンとの契約も、テコ入れの意味合いがあるのかもしれません。
 それとともに、2014年からはV6ターボエンジンとなるため、その際の開発面を見越しての変更だったりするのかもしれませんが。



 こうなってくると、気になってくるのは本家ルノーですね。
 チーム名は「ロータスルノーGP」ではありますが、ルノーは株式をルクセンブルクの投資会社ジェニー・キャピタルと、ロータスグループに売却しており、チームからのフェイドアウトを計っている印象です。
 そして、来季に関しては経営難もあって、コスワースエンジンを使用するのではないかという話も。
 今回、ルノー側は「2012年から我々には4つパートナーがいる」とコメントしているようで、レッドブルロータスルノーGP、ウィリアムズ、ロータスF1チームのことを示唆しているのでしょうが、様々なサプライズが起こるF1界のことですから、正式発表まではまだまだわからないでしょう。


 ロータスルノーGPは、数ヶ月前から経営問題が指摘されており、チーム側はファクトリーへの投資計画などを公表して否定したものの、首脳陣の離脱が後を絶たない状況となっているようです。
 つい先日にはチーフデザイナーであるティム・デンシャムの退団も噂され、フェラーリへの移籍も言われているようです。
 ティム・デンシャムはハーベイ・ポスルスウェイトの下、第3期ホンダがオールホンダとして参戦しようとしていた際のテストカーRA099の開発を担当。
 しかし、ハーベイ・ポスルスウェイトの急逝などもあって、オールホンダ計画は中止。
 その後、ルノーのチーフデザイナーを担当し、マイク・ガスコインの下でマーク・スミスと隔年でマシンを設計。
 マイク・ガスコイン、マーク・スミスが抜けた後も含めて、アロンソ時代の強かったころのルノーを支える立場となっていました。


 その他にも多くの主力スタッフがチームを離れているようですし、やはり今後のロータスルノーGPはちょっと不安がある気がしますね。
 ルノーとしても、今後はレッドブルをメインとして考えていく可能性があるのではないでしょうか。
 日産のインフィニティもスポンサーにつき、KERS開発においての技術提供が行われる可能性が高いようですし。



 そう考えていくと、やはり小林可夢偉としてはロータスルノーGPもいい選択肢と言えないし、他の上位チームも動きは少なそうだし、ザウバー残留が一番なのかもしれませんね。
 であるのなら、より一層チームを強くするよう、プッシュしていかなければいけないのかもしれませんね。